- 1. 少数精鋭で知られるBain & Companyの強み・特徴
- 1.1 徹底した結果主義
- 1.2 海外拠点との連携が多いグローバルな社風
- 1.3 多様性に富んだ案件でキャリア形成に有利
- 2. 15年で社員数が2倍!Bain & Companyの将来性について
- 3. Bain & Company転職後におすすめのキャリア4選
- 3.1 「ポストコンサル」としての転職
- 3.2 コンサルタント以外のポジションでの転職
- 3.3 起業
- 3.4 独立(フリーコンサル)
- 4. Bain & Company出身者のセカンドキャリア3選
- 4.1 石川 彩子氏
- 4.2 相木 孝仁氏
- 4.3 田尻 新吾氏
- 5. まとめ
経営戦略ファームの大手として知られる「Bain & Company」(ベインアンドカンパニー)。
多くのバックボーンを持つ少数精鋭集団であるBain & Companyは様々な領域の案件を受け、多様性に富んでいることで知られています。
キャリア形成にも有利で、Bain & Company出身者はセカンドキャリアを築きやすいといえるでしょう。
この記事ではBain & Companyの特徴や将来性、そして転職後のキャリア形成について解説します。
Bain & Companyからの転職・フリーコンサルとして独立を考えている方は、ぜひ最後までお読みください。
少数精鋭で知られるBain & Companyの強み・特徴
1973年にビル・ベイン氏が設立した経営戦略ファーム「Bain & Company」。
40か国・65都市(2025年1月時点)にグローバルオフィスを構え、日本では東京赤坂のミッドタウン・タワーに拠点を構えています。
Bain & Companyの強み・特徴として、以下が挙げられます。
- 徹底した結果主義
- 海外拠点との連携が多いグローバルな社風
- 多様性に富んだ案件でキャリア形成に有利
それぞれについて、順番に解説します。
徹底した結果主義
Bain & Companyの社風を体現した言葉として、“真北”を意味する「True North」があります。企業と社会の最大価値を追求した本当の答えを提供したい、という信念であり風土としたもので、Bain & Companyの徹底的な結果主義を表しています。
クライアントにレポートではなく結果を届けることを原則とするBain & Companyでは、支払われるフィーの10~20倍の結果を出すことを規律としており、クライアントからも高く評価されているポイントの1つです。
また、公式サイトでは「とらわれることなく大胆に、卓越した結果を実現」と掲げています。
クライアントに結果を出すために、上下関係なく提言しあう社風も魅力の1つです。
この徹底した結果主義で働いてきた実績は、転職市場でも大変高く評価されます。
海外拠点との連携が多いグローバルな社風
海外拠点が多いBain & Companyでは、海外との連携が多い点も特徴です。海外拠点のメンバーが東京支店で働くことも多く、Bain & Companyのコンサルタントは日本市場での深い知見とグローバルな専門知識を有しています。
またBain & Companyはプロボノ活動にも力を入れており、教育や人種問題などの緊急課題に取り組む非営利団体へのプロボノコンサルティングサービスを提供することで社会貢献も行っているファームです。
多様性に富んだ案件でキャリア形成に有利
Bain & Companyが扱う案件は多様性に富んでおり、テクノロジーをはじめ通信や金融、航空やヘルスケアなど多くの業界に対応しており、規模やテーマもさまざまです。
Bain & Companyのコンサルタントは多くの業界の課題解決・コンサルティングを通し、幅広い知見やキャリア形成を加速させることができます。
15年で社員数が2倍!Bain & Companyの将来性について
Bain & Companyは大量採用を行っていません。しかし最近では少しずつ規模を拡大しており、今では過去15年と比べて社員数が2倍になっています。
クライアントの幅広い課題をさまざまな角度から支援できるよう、多種多様な経歴を持つ人材が集まっているようです。
特にAIやDXなどのデジタル領域での専門分野が求められ、デジタルマーケターなどの専門家も在籍しています。
そのため、今後も成長していくと期待できるファームの1つです。
Bain & Companyが評価されるほど、“Bain & Company出身者”という価値も上がります。
Bain & Companyが成長するほど、転職市場での価値もどんどん高くなっていくでしょう。
Bain & Companyの詳しい年収についてはTOP3コンサルの真実:Bain & Companyの年収は本当に高いのか解説をご覧ください。
さらにBain & Companyを含む「外資コンサル MBB」についてはこちらの記事でも解説しています。
外資コンサル MBBとは?各ファームの特徴や年収・セカンドキャリアを解説
Bain & Company転職後におすすめのキャリア4選
Bain & Companyからの転職やセカンドキャリアのおすすめは、以下の4つです。
- 「ポストコンサル」としての転職
- コンサルタント以外のポジションでの転職
- 起業
- 独立(フリーコンサル)
それぞれについて、順番に解説します。
「ポストコンサル」としての転職
コンサルタント業界・部門から転職した「ポストコンサル」は、転職市場において大変高い評価を受けています。
Bain & Companyはマッキンゼー・ボストンと並び“MBB”と称され、戦略コンサルファームのトップ企業として知られており、他のキャリアでは実現できないほどのキャリアパスを持っているといっても過言ではありません。
ポストコンサルが転職市場で高く評価される理由は、汎用性の高い問題解決能力や高度なリーダーシップ、高いビジネスマインドが挙げられます。
Bain & Companyのコンサルタントでは20代や30代で多くのビジネスの課題解決を行っており、これはコンサルティング業務でなければ経験できません。
コンサルタント以外のポジションでの転職
コンサルタント以外でセカンドキャリアを築きたいなら、一般企業への転職が人気です。
Bain & Companyでの経歴があればハイクラス転職として、一般には公開されていない案件紹介も受けることができるでしょう。
Bain & Companyのような戦略系ファーム出身の方は、事業会社での事業展開や販売促進、投資銀行でのビジネス戦略の提案、外資系大手企業でのマーケティング職、スタートアップ企業での役員などがキャリアアップとして人気です。
起業
Bain & Companyである程度の経験を積んだり仲間がいたりする場合、起業する出身者の方も少なくありません。
コンサルティングファームだけでなく、ご自分の追求したいビジネスで起業する方も多いものです。
独立(フリーコンサル)
コンサルタントとしてもっと自分らしく働きたい、という方は独立してフリーコンサルになるというキャリアもあります。
フリーコンサルになれば案件も自分で選ぶことができますし、お客様との関わり方も自由です。海外で働きたい・在宅やリモートで働きたいといったことも、交渉次第で可能となります。
しかしフリーコンサルになれば、案件も自分で見つけなければなりません。
Bain & Company時代に培った人脈で案件を見つけられるならベストですが、最近ではインターネット上でフリーコンサルの方に案件を紹介するサービスも充実しています。

Bain & Company出身者のセカンドキャリア3選
Bain & Companyからの転職者として、以下3名のセカンドキャリアについて解説します。
- 石川 彩子氏
- 相木 孝仁氏
- 田尻 新吾氏
石川 彩子氏
東京大学法学部を卒業後、新卒でBain & Companyに入社した石川氏は5年勤務しました。
その後アメリカのMBA留学を経てシリコンバレーのスタートアップ企業で勤務した後、日本で地域密着型サービスのプラットフォーム「ミツモア」を創業・起業しています。
Bain & Company在籍中はプロジェクトごとにさまざまな大変な経験をした石川氏ですが、その分成長スピードが早まったことでセカンドキャリアに大きくプラスに働いたようです。
相木 孝仁氏
明治大学政治経済学部卒業後、NTTやアメリカ留学・MBAの取得を経てBain & Companyに入社した相木氏。
3年半勤務した後、T-POINTの運営などで知られる「カルチュア・コンビニエンス」へ転職します。
そしてTUTAYAオンライン事業を軌道に乗せた後、再びBain & Companyへと復帰。復帰後は情報通信やメディアなどのTMT案件を中心に担当した後マネジャーに就任しました。
2007年には楽天に入社して、傘下となった会社の経営再建を託され、現在はフュージョン・コミュニケーションズ代表取締役社長を務める傍ら楽天の複数の事業トップとして活躍し、その手腕を発揮しています。
田尻 新吾氏
大阪外国語大学卒業後は丸紅に入社した田尻氏。その後米国CBSに留学してMBAを取った後、Bain & Companyへ入社して再生案件や新規事業開拓、コア事業拡大など多様なミッションで成果を上げました。
2009年にはサマンサタバサリミテッドに参画し、常務取締役としてブランドビジネスを指揮。
2013年にはアメリカでスタートした独自外国語学習サービス「ロゼッタストーン」を運営するロゼッタストーン・ジャパンに新社長として招かれました。
まとめ
Bain & Companyから転職した後のキャリアについて、人気のセカンドキャリアや実際のBain & Company出身者のキャリアをご紹介しました。
大手経営戦略ファームとして名を馳せるBain & Company出身という経歴は、多くの転職市場で評価されるでしょう。
「フリーコンサルとして、案件探しから自分で行いたい」「自分らしくコンサルティングしてみたい」という方は、独立を検討してみてはいかがでしょうか?
Bain & Companyでのキャリアがあれば、高単価案件や非公開求人を紹介してもらうことも可能です。
フリーコンサルの案件をお探しなら、ぜひStrategy Consultant Bank(SCB)にご相談ください。
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