- 1. 外資コンサルティングファームの「Big4」とは?
- 1.1 デロイト トーマツ コンサルティング
- 1.2 PwCコンサルティング
- 1.3 EYストラテジー・アンド・コンサルティング
- 1.4 KPMGコンサルティング
- 1.5 外資コンサルティングファームで「Big4」と呼ばれる理由
- 2. コンサルティングファーム出身者のセカンドキャリア
- 3. まとめ
外資コンサルティングファームにおける「Big4」を知っていますか?国内でも大きな影響力を持つBig4の各ファームは有名で、外資系コンサルティング業務への就職・転職を考えている人は1度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
外資コンサルティングファームでBig4と呼ばれるファームはどこも人気が高く、毎年多くの就職希望者が現れます。
フリーコンサルに興味がある方は、このBig4について知っておいて損はありません。
この記事ではBig4のそれぞれの特徴やセカンドキャリアについて解説します。
大手コンサルティングファームへの就職・転職、Big4からフリーコンサルとしての独立を考えている方は、ぜひ最後までお読みください。

外資コンサルティングファームの「Big4」とは?
外資コンサルティングファームの“Big4”とは、以下の4つのファームを指します。
・デロイト トーマツ コンサルティング
・PwCコンサルティング
・EYストラテジー・アンド・コンサルティング
・KPMGコンサルティング
元々上記4社は会計事務所のグループでしたが、同時にコンサルティング事業も展開しており、今ではコンサルティングファームにおけるBig4として名を馳せています。
各ファームは会計事務所としてスタートしており、吸収合併を繰り返し、今の巨大なファームへと成長しました。
業務拡大に向けてIT関連プロジェクトや中小企業コンサルティングファームの買収も実施することで、M&Aや株式公開支援業務、企業再生支援といった会計士の強みも活かし、コンサルティング業務の幅を広げています。
ここでは、それぞれの外資コンサルティングファームの特徴についてご紹介します。
デロイト トーマツ コンサルティング
デロイトは1845年ロンドン発祥のファームで、戦略から実行までを扱っています。
日本では千代田区丸の内に事務所を構え、多くの取引先を持つ国内でも影響力の強い外資系コンサルティングファームとして有名です。
デロイトの社名にある「トーマツ」は等松・青木監査法人を設立した等松 農夫蔵(のぶぞう)さんという日本人の名前から来ており、Big4の中でも特に日本で長い歴史を持っています。国内では1990年代からサービスを開始しており、経営戦略はもちろんM&AやITアドバイザリーといった幅広いサービスを提供しています。
デロイトは外資系ファームではあるものの日本色が強く、「人を育てる」という社風があります。
コンサルタントをきちんと一人前に育てようという考えが浸透しており、選考では一人前のコンサルタントに成長する素質があるかを重視するファームです。
PwCコンサルティング
PwC(プライスウォーターハウスクーパース)コンサルティングはロンドンで設立されたファームで、会計事務所系のコンサルティング会社が統合して生まれた総合コンサルティング会社です。
今では150を超える関連会社を展開している、巨大コンサルティングファームとなっています。
PwCコンサルティングは2016年の組織再編以降、大きく分けてM&Aや事業再生・再編といった「ディールズ部門」と、経営戦略の策定から実行まで総合的に取り組む「コンサルティング部門」の2つの部門から成り立っています。
気さくな社風で外資系色の強いファームで、業種別でチームを組織しており、プロジェクトには各専門家が集まりチームで取り組むファームです。
Big4の中で唯一コンサルティングとディールズを同じ枠で採用しているので、どちらの業務にも関われる可能性がありますが、希望が通らない可能性もあります。
EYストラテジー・アンド・コンサルティング
ロンドン発祥のEYストラテジー・アンド・コンサルティングは、会計事務所を母体とした総合コンサルティングファームで、ITコンサルティングに強いことで有名です。
2017年4月に新体制となったEYストラテジー・アンド・コンサルティングは、Big4の中では成長期にあるファームで、若手もどんどんとチャンスを掴むことができます。
チームワークを大切にしており、コンサルティングファーム特有のガツガツした雰囲気が薄く、穏やかな社風が魅力です。
「世界で最も魅力的な企業ランキング」の上位にランキングすることもあり、チームや組織で働きたい人には大変向いているファームです。
KPMGコンサルティング
イギリスで設立されたKPMGコンサルティングは、税務に強いファームです。会計事務所の特色が色濃く税理士の資格を取るコンサルタントもおり、会計や税務領域を希望している人に大変おすすめのファームです。
Big4の中では規模は大きくなく、ベンチャー要素の強い社風です。個人の裁量が大きく自主性を重視されます。
2014年から日本でもサービスを提供しており、国内でも歴史は長くありません。
しかし同社グループのあずさ監査法人からの案件紹介が多く、Big4の中でも国内の案件の多さで有名です。
KPMGジャパンの社長の意向から、ソリューションを押し付けない、クライアント視点でのコンサルタントを行うことができます。

外資コンサルティングファームで「Big4」と呼ばれる理由
デロイト トーマツ、PwC、EYストラテジー・アンド・コンサルティング、KPMGの4つのファームがなぜ外資コンサルティングファームにおいて“Big4”と呼ばれるのか、その主な理由は各ファームの大元が監査法人であること、国際的な規模の大きさと専門性、影響力の高さが理由です。
各ファームの大元となっている監査法人は、以下の通りです。
・デロイト トーマツ コンサルティング…有限責任監査法人トーマツ
・PwCコンサルティング…PwC Japan有限責任監査法人
・EYストラテジー・アンド・コンサルティング…EY新日本有限責任監査法人
・KPMGコンサルティング…有限責任あずさ監査法人
いずれもいわゆる“超大手”であり、抱えるクライアントの多さは他のファームより圧倒的に多く、さまざまな企業案件を抱えています。
コンサルティングファーム出身者のセカンドキャリア
コンサルティングファームといえば、一般的に他の企業よりも離職率が高い傾向にあります。
コンサルタントはさまざまな業界と関わる人が多く、知識や経験を増やしやすいため転職市場において価値が高く、転職に有利です。
特に、外資コンサルティングファームBig4出身であればその経歴は高く評価されます。転職は前向きなものが多く、外資系の大手企業や国内ベンチャー、投資ファンドなどへのハイクラス転職に成功する方も多いものです。
有名コンサルティングファーム出身者のセカンドキャリアとして上記のように転職も多いですが、起業したりフリーコンサルになったりと、独立という道を選ぶ人も少なくありません。
独立すれば自分で案件を選ぶことができますし、クライアント企業への関わり方や働き方を自分で決めることができます。
また、自身の努力次第で収入を増やすこともできる点は大きな魅力です。
「Strategy Consultant Bank(SCB)」はフリーコンサルが活躍する案件紹介プラットフォームで、ハイクラスの案件紹介を行っています。高単価の戦略・業務案件が中心で、圧倒的に高いマッチング精度・充実したアフターフォローが特徴です。
まとめ
外資コンサルティングファームにおけるBig4について、各ファームの特徴や魅力をご紹介しました。
年収の高さや成長スピードの速さから人気のコンサルタントという職業ですが、Big4のファームは人気が高く就職も簡単ではありません。
コンサルタントは業界の風土として前向きな転職が多く、セカンドキャリアとして独立を選ぶ方も多いものです。「自分らしく働きたい」「自分の力を試してみたい」という方は、一度フリーコンサルとして独立を検討してみるのも良いのではないでしょうか。
「フリーコンサルになると案件探しが大変そうだな」という方は、ぜひStrategy Consultant Bank(SCB)をチェックしてみてください。案件紹介のプラットフォームであるStrategy Consultant Bank(SCB)では、高単価かつ高いマッチング精度、手厚いアフターフォローでフリーコンサルをサポートしております。
なお、外資コンサルについて興味のある学生のみなさんは、こちらの記事を参考になさってください。