- 1. マッキンゼーからの転職先として人気のキャリアパス5選
- 1.1 コンサルタント(戦略・総合・ITなど)
- 1.2 スタートアップの企画職
- 1.3 投資銀行(IBD)/ファンド
- 2. 起業・独立(フリーコンサル)
- 3. “元マッキンゼー”は何がすごい?転職先で評価されるポイント
- 4. 【先輩たちの転職・起業事例】マッキンゼー出身の6人の経歴とキャリア
- 4.1 【お笑い芸人へ転職】石井てる美さん
- 4.2 【MBAスクール学長・取締役】大前研一さん
- 4.3 【客員教授・取締役】勝間和代さん
- 4.4 【起業・代表取締役】南場智子さん
- 4.5 【起業・代表取締役】高島宏平さん
- 4.6 【スタートアップ企業代表】田中裕輔さん
- 5. まとめ
「マッキンゼー出身者はどこに転職しているのだろう?」
「マッキンゼーに勤めていた人のセカンドキャリアを知りたい」とお考えの方へ。
マッキンゼーからキャリアチェンジする方は多く、戦略コンサルティングで培った経験や知識を活かし、様々な分野に転職しています。起業している方も多く、今をときめく有名企業の創立者が元マッキンゼーだった…ということも少なくありません。
この記事ではマッキンゼーからのキャリアパスとして人気がある転職先や、マッキンゼー出身者のキャリアについて解説します。
マッキンゼーからフリーコンサルとして独立を検討している方もぜひご覧ください。
マッキンゼーからの転職先として人気のキャリアパス5選
マッキンゼーからの転職として人気があるのは、以下の5つです。
- コンサルタント(戦略・総合・ITなど)
- スタートアップの企画職
- 日系事業会社
- 投資銀行(IBD)/ファンド
- 起業・独立(フリーコンサル)
それぞれについて、順番に解説します。
コンサルタント(戦略・総合・ITなど)
戦略コンサルティングファームとして有名なマッキンゼーの出身者は、セカンドキャリアとしてもコンサルタントを選ぶ方が多いです。分野は戦略に限らず、総合系やIT系を選ぶ方も少なくありません。
会社や部署の方針などで、マッキンゼーでは受けられなかった案件を受けたいという方が多いようです。
できて間もないファームであれば、マッキンゼー出身という経歴が評価されて幹部ポジションで転職するケースもあります。
スタートアップの企画職
マッキンゼー出身者のセカンドキャリアとして、直近は特にスタートアップの企画職の人気が増えています。
スタートアップの企画職は、既存事業の次に勝てる事業・サービスを考えることが主な業務で、構想策定から予算確保、体制準備などコンサルティング経験が活きる要素が多く含まれています。
スタートアップの企画職は、カバーする範囲が広く当事者として事業を進められるポジションです。
そのためやりがいが大きく、マッキンゼー時代より収入が下がってもトライしたいという人が転職先に選んでいます。
投資銀行(IBD)/ファンド
投資銀行やファンドは、マッキンゼーなどのコンサル出身者のセカンドキャリアとして定番ともいえる転職先の1つです。
特にファイナンスに近い領域をコンサルティングしていた人は、投資銀行やファンドとの親和性が高く、比較的スムーズに転職できます。
また投資銀行やファンドでは資金調達の提案やM&Aなど花形業務を担うことも多く、これらに興味がある方に大変おすすめです。
引き続き高いスキルや専門性の高い経験も得ることができるため、次のキャリアにもつながりやすくなります。
後ほど詳しく触れますが、マッキンゼー出身の勝間和代さんも、マッキンゼー退職後は外資系投資銀行として有名な「J.Pモルガン」で勤務しています。
起業・独立(フリーコンサル)
マッキンゼーを経て起業・独立する方も多くいます。
例えば、株式会社ディー・エヌーエーを起業した南場智子さんやオイシックス株式会社を起業した高島宏平さんも元マッキンゼーです。
また独立してフリーコンサルになれば、自分の興味がある案件を受けることができますし、勤務時間や勤務形態の制限もありません。
クライアント企業がOKを出せば在宅ワークを取り入れることもでき、組織にとらわれず自分らしく働くことができます。
コンサルタントは独立する方も多いですが、元マッキンゼーであればその評価を高く買われ、非公開案件や高単価案件を紹介されることもめずらしくありません。
“元マッキンゼー”は何がすごい?転職先で評価されるポイント
どの業界においても、“マッキンゼー出身”“元マッキンゼー”という経歴は高く評価されます。
その理由はマッキンゼーという名前自体が有名というだけでなく、以下のポイントが挙げられます。
- 入社に至るまでの圧倒的な狭き門
- 提供するサービスの品質の高さ
- コンサルティング料金(チャージ)の高さ
マッキンゼーは新卒・中途を問わず、「入社するのは日本一難しい」と言われる程の狭き門と言われています。
当然、その狭き門を潜り抜けてきたコンサルタントの実力はずば抜けて優秀と言えるでしょう。
そのため、マッキンゼーは多くの戦略コンサルティングファームの中でもチャージ単価が最も高いともいわれています。
また、クライアント企業から支払われる報酬が高いため、マッキンゼーで働くコンサルタントの給与も高く、20代でも年収が1,000万円を超えることも珍しくありません。
外資系ならではの実力主義・高収入のファームであり、シニアパートナーにもなると年収が1億円超える人もいるほどです。
上記のように高いチャージ料金・コンサルタントの給与の高さが出せるのは、マッキンゼーの掲げる「Only McKinsey can do」に代表されるようなコンサルティング品質の高さが挙げられます。
加えてマッキンゼーはコンサルティングファームの中でも激務として知られており、その環境に耐えて成果を出したという実績が、“元マッキンゼー”の価値を高めているのです。
マッキンゼーについて、フリーコンサル必見!マッキンゼーの年収は?高年収の理由、役職や年代別年収も解説でもご紹介しています。
さらに、マッキンゼーを含む「外資コンサルMBB」については、こちらの記事にも掲載しています。
外資コンサル MBBとは?各ファームの特徴や年収・セカンドキャリアを解説

【先輩たちの転職・起業事例】マッキンゼー出身の6人の経歴とキャリア
マッキンゼーから転職した人は、起業やスタートアップ企業への参画などさまざまです。
ここでは、以下6人のマッキンゼー出身者の転職事例についてご紹介します。
- 石井てる美さん
- 大前研一さん
- 勝間和代さん
- 南場智子さん
- 高島宏平さん
- 田中裕輔さん
※順不同
【お笑い芸人へ転職】石井てる美さん
1983年生まれの石井さんは、東京大学大学院を修了した2008年にマッキンゼーに入社しています。
マッキンゼーで1年4か月勤めた後は、「エンターテインメントのプレーヤーになりたい」とお笑い芸人へ異色のキャリアチェンジを決断しました。
マッキンゼー退社後にお笑い養成所へ行き、アルバイトをしながら下積み生活を送っています。
テレビ出演経験もあり、“東大卒”の肩書を活かしてクイズ番組でも活躍しています。
【MBAスクール学長・取締役】大前研一さん
1943年生まれの大前さんは、1970年にマサチューセッツ工科大学大学院原子力工学科で博士号を取得後、日立製作所へ入社しました。
1972年にマッキンゼーに入社して、1994年に退職されています。
2012年4月には公益財団法人の移行登記を持って、公益財団法人大塚敏美育英奨学財団理事に就任しました。
2005年からは日本初の遠隔教育によるMBAプログラムを開講し、学長にも就任しています。
現在は複数の企業の取締役を務める傍ら経営や経済に関する著書を出版しており、海外でも高く評価されています。
【客員教授・取締役】勝間和代さん
1968年生まれでテレビへの出演経験も豊富な勝間さんは、慶応大学商学部卒業後マッキンゼーに入社しました。
その後外資系金融機関である「JPモルガン」を経て独立しています。
現在は株式会社監査と分析取締役、国土交通省社会資本整備審議会委員、中央大学ビジネススクール客員教授として、マルチに活躍しています。
【起業・代表取締役】南場智子さん
1962年生まれの南場さんは、ブリンマー大学への留学などを経て1986年にマッキンゼーに入社しました。
2年ほど勤めた後にハーバード・ビジネス・スクールに転職しましたが、1996年には再びマッキンゼーへ戻ります。この時日本人女性で3人目の役員として就任しました。
役員として3年マッキンゼーに勤めた後は、1999年に株式会社ディー・エヌーエーを設立。
インターネットサービスに注力し、「モバオク」を開始した1年後にはマザーズ上場を果たします。
現在は球団経営なども手広く展開し、今なおビジネスの第一線で活躍しています。
【起業・代表取締役】高島宏平さん
1973年神奈川県で生まれた高島さんは、東京大学大学院を経て1998年にマッキンゼーに入社。
Eコマースグループのコアメンバーとして活躍した後、2000年に食品販売・食生活サポートを行うオイシックス株式会社を設立し代表取締役社長に就任しました。
オイシックス社は2018年に同業である「らでぃっしゅぼーや」を完全子会社化するなど、現在も企業としてどんどん規模を拡大しています。
【スタートアップ企業代表】田中裕輔さん
1981年生まれの田中さんは、一橋大学経済学部卒業後の2003年にマッキンゼーに入社しています。
2007年に26歳で史上最年少マネージャーに就任した後、2009年にはカルフォルニア大学の大学院にてMBAを取得しました。
DeNA Globalでマーケティング製品担当上級副社長という経歴を経て、2011年1月にジェイド(現ロコンド)の創業にスタートアップメンバーとして参画。同年5月には代表取締役に就任していました。
田中さんは、就任当時すでに破産処理を進めていたほど傾いていたロコンド社の立役者として抜擢され、コスト削減などを行い見事に会社を立て直しています。
現在はシューズブランド「リーボック」やマガシークの社長も兼任しており、多彩な業界で活躍しています。
まとめ
マッキンゼーからの転職を考えている方に向けて、人気があるセカンドキャリアやマッキンゼー出身者の転職事例をご紹介しました。
マッキンゼーの評価は高く、転職の際にも大きな武器となります。セカンドキャリアを考えている方は、ぜひ今回の記事を参考になさってください。
「フリーコンサルとして自分を試してみたい」「組織の制限なく自分で案件を選んでみたい」という方は、ぜひStrategy Consultant Bank(SCB)にご相談ください。
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