A.T. カーニーは、戦略系コンサルティングファームとしてグローバルに活躍している大手ファームです。
製造業やオペレーション改善に大きな強みを持ち、日本上位企業のクライアントを多く抱えていることでも知られています。
専門性が高く評価されるA.T. カーニー出身者には、さまざまなセカンドキャリアがあります。
高度な専門性は市場でも高く評価され、転職・独立などに有利です。
この記事ではA.T. カーニーから転職した後のキャリアや市場の評価、ファームの強みや特徴について解説します。
A.T. カーニーの強み・特徴について
A.T. カーニーは、1962年にシカゴで設立された長い歴史を持つ経営コンサルティングファームです。
2025年2月時点で世界41か国の地域に71拠点を構えるグローバルなファームで、従業員は5,300名を超えています。
A.T. カーニーの日本支社は東京港区にあり、ホームセンター「カインズ」のCEO高家 正行氏や「楽天証券」代表取締役社長の楠 雄治氏、格安印刷通販を行う「ラクスル」のCEOを務めていた松本 恭攝氏など様々な著名人が働いていたことでも有名です。
ここではA.T. カーニーの強みや特徴について解説します。
マッキンゼーから分社する形で設立
1960年代に設立されたA.T. カーニーは、マッキンゼー・アンド・カンパニーから分社する流れで設立されたファームです。
1926年に設立されたマッキンゼーですが、創設者が早くに亡くなったことで買収されました。
その後、マッキンゼーとA.T. カーニーを分社させることとなり、それぞれが現マッキンゼー・現A.T. カーニーの礎となっています。
分社当時から、マッキンゼーは戦略を、カーニーはオペレーション改善を重視するという違いがありました。
オペレーション改善に強みがある
A.T. カーニーはマッキンゼーから分社した際の背景もあり、オペレーション改善に大きな強みがあります。
それは現在でも変わらず、他のファームよりも現場主義の傾向が強い点が特徴です。
特に米国では、製造業におけるオペレーション改善で高い評価を得ています。
“尖った個”→専門性を高め相互補完する
戦略策定やオペレーション、IT・マーケティングといった分野で専門性を持っているA.T. カーニーでは、社内で“尖った個”を進化させる文化があります。
公式サイトでは、ビジネスモデル・ビジネスインサイトの発掘といったビジネス領域(B領域)を中心として、ビッグデータ・アナリティクスやエンジニアリング・イノベーションなどのテクノロジー領域(T領域)、あるいは、サービスデザインやクリエイティブ・ジャンプなどのクリエイティブ領域(C領域)の専門性を高めている人材が多数在籍しているとしています。
特定の業界やテーマにコミットすることで深い専門性を育むのがA.T. カーニーの環境で、最終的には経営陣と“経営を語れる個”へと成長させる社風が特徴です。
それぞれが専門性を高めることで、組織として相互補完できるファームを目指しています。
A.T. カーニーは学歴や知識、ポテンシャルはもちろんですが、人柄や人間力を重視しています。
これは現場主義が影響していると考えられ、クライアント企業の担当者はキーマンから高い評価を受けています。
採用時には知識や学歴、戦略的なスキルはもちろんですが、コミュニケーションやその人柄をチェックされており、人間力の高さもA.T. カーニーの強みです。
専門集団A.T. カーニーの市場での評価とは
戦略策定やオペレーション、IT・マーケティングなどの分野で高い専門性を持つA.T. カーニーは、市場でも高い評価を得ています。
ここでは市場からの評価について解説します。
専門性の高さが市場で高く評価される
戦略コンサルタントとして有名なA.T. カーニー出身者は、他の企業でもビジネス戦略の即戦力として高く評価されます。
中でも戦略コンサルタントとして経験や専門性を駆使して積み上げた「問題解決能力」を求める企業は多く、転職では大きな武器となるでしょう。
人柄の良さやコミュニケーション能力が高い
コンサルタントとして経営者やキーマンと渡り合ってきた人柄、コミュニケーション能力も市場では高く評価されます。
経営者視点を持ち、現場を重視して課題解決を行ってきたA.T. カーニーでの能力を歓迎する企業は多いものです。
またコンサルタントとして常に成果を求められる環境で培ったコミットする力、プロジェクトを率いるリーダーシップなども高く評価されます。

A.T. カーニーから転職した後のキャリアは?
A.T. カーニーからの転職であれば、前述したような専門性の高さ・コミュニケーションの高さから以下のようなキャリアが人気です。
- 国内大手企業の新規事業やM&A
- スタートアップ企業の経理責任者や経営陣への参画
- フリーコンサルとして独立
国内上位企業との取引も多いA.T. カーニー出身のキャリアを活かし、国内の大手企業への転職が有利です。
日系企業におけるポストコンサルの評価は高く、特にグローバル展開していたりM&Aに課題を抱えたりしている企業と相性が良いでしょう。
ご自分のやりたい事や実績との親和性が高い、スタートアップ企業もおすすめです。
A.T. カーニー出身者で、スタートアップ企業に転職している人もいます。
コンサルファームからスタートアップとして起業している会社の場合、働いているメンバーもポストコンサルを求めているケースが多数です。
A.T. カーニーで積んだ高い専門性やキャリアを存分に活かすには、フリーコンサルとして独立するのもおすすめです。
A.T. カーニーのような大手ファーム出身者は需要が高く、本人の努力や戦略次第で自由に収入を増やすこともできます。
専門性が高い現役コンサルタントがフリーランスになるメリット
専門性が高いコンサルタントがフリーコンサルになると、以下のようなメリットがあります。
- 専門的なスキルを持つフリーコンサルは需要が高まっている
- 独断で案件を選ぶことができる
- 働く場所・時間を自分で決められる
それぞれについて、順番に解説します。
専門的なスキルを持つフリーコンサルは需要が高まっている
フリーコンサルに転身する方は増えており、フリーコンサルと企業を結ぶプラットフォームサービスも増加中です。
その中で差別化を図るには、やはり専門性の高さが有利になります。
コンサルタント職に資格は不要ですが、その影響でコンサルタントを名乗る人が増えているのが現状です。
クライアント企業は誰に依頼すれば良いか悩みがちですが、専門性が高く大手ファームでの実績があるフリーコンサルなら安心して依頼できるでしょう。
独断で案件を選ぶことができる
フリーコンサルになる大きなメリットの1つに、独断で案件を選べるという点が挙げられます。
ファームに雇用されている時は、会社やチームの方針に従わなければなりません。
案件を選り好みできないケースがほとんどで、役割や領域も限られているケースが多いものです。
しかしフリーコンサルになれば、100%自分の好みで案件を選択できます。
フリーランスになると自分で案件を探す必要がありますが、最近では案件をマッチングさせるプラットフォームが増えており、活用次第で効率的に案件を増やすことも可能です。
Strategy Consultant Bank(SCB)も、高単価の戦略・業務案件を中心に高単価な上流案件をご紹介しております。
働く場所・時間を自分で決められる
フリーコンサルになると、働く場所や時間も自由に決めることができます。
クライアント企業がOKを出せば在宅ワークも可能ですし、家族や自分の都合で働く時間も調整できます。
A.T. カーニーのような大手ファームは全体的にオーバーワークの傾向が強く、体力に限界を感じたり体調・メンタルに不調を起こしたりする方が後を絶ちません。
もちろんやりがいは大きいものの、ワークライフバランスを見直したい方にもフリーコンサルがおすすめです。
まとめ
A.T. カーニーから転職した後におすすめのキャリアや市場での評価、フリーコンサルの魅力についてご紹介しました。戦略ファームとしてグローバルに羽ばたいているA.T. カーニーの実績・キャリアがあれば、多くの市場でその経歴を高く評価されるでしょう。
A.T. カーニー出身という実績をお持ちの方は、フリーコンサルとしても活躍できます。「自分の力を試してみたい」「独立して自分らしく働きたい」という方は、ぜひStrategy Consultant Bank(SCB)にご相談ください。
案件紹介のプラットフォームであるStrategy Consultant Bank(SCB)では、高単価かつ高いマッチング精度、手厚いアフターフォローでフリーランスのコンサルタントをサポートしております。