- 1. 情報セキュリティコンサルタントの主な仕事内容や将来性
- 1.1 情報セキュリティコンサルタントの主な仕事内容
- 1.2 戦略立案
- 1.3 マネジメント支援
- 1.4 実装支援
- 1.5 情報セキュリティコンサルタントは大いに将来性がある
- 2. 情報セキュリティコンサルタントに有利な資格3選
- 2.1 システム監査技術者
- 2.2 ITストラテジスト
- 2.3 CISA(公認情報システム監査人)
- 3. 情報セキュリティコンサルタントになる方法
- 3.1 情報セキュリティコンサルタント職に転職する
- 3.2 社内で異動する
- 3.3 独立してフリーランスとして活動する
- 4. まとめ
「情報セキュリティに特化したコンサルタントになりたい」
「情報セキュリティコンサルタントには将来性があるのだろうか?」
とお考えの方へ。昨今では企業を取り巻くIT環境が大きく変化しており、安心安全なセキュリティ体制の構築やサイバー攻撃対策など、情報セキュリティ面での課題が山積みです。
そこで活躍するのが「情報セキュリティコンサルタント」の業務で、専門家としてクライアント企業の課題を解決したりマネジメントを支援したりといったお仕事を行います。
この記事では情報セキュリティコンサルタントについて、主な仕事内容や役に立つ資格、そして情報セキュリティコンサルタントとして働く方法をご紹介します。コンサルタント業務に興味がある方は、ぜひ最後までお読みください。

情報セキュリティコンサルタントの主な仕事内容や将来性
まずは情報セキュリティコンサルタントの主な仕事や将来性について解説します。
情報セキュリティコンサルタントの主な仕事内容
情報セキュリティコンサルタントとは、文字通り情報セキュリティに特化したコンサルティングを行います。主にセキュリティサービスを提供することで、企業の資産である情報を守ったり、外部・内部からの情報漏洩を防いだりすることが主な目的です。
情報セキュリティといえば多岐にわたりますが、情報セキュリティコンサルタントの業務は以下の3つにわけることができます。
戦略立案
クライアント企業のセキュリティ戦略について、中期~長期的な計画の策定や提案を行います。システム面だけではなく業務プロセスを理解しなければなりませんし、クライアント企業の経営戦略や社内事情、既存システムとの兼ね合いなどを考慮するスキルが必要です。
企業では顧客管理、名刺管理、人事管理などすでにさまざまなシステムが導入されています。また何十年も前から放置されている古いシステムなどが増え、会社全体のシステム構造が不明瞭になる「ブラックボックス化」が起きている企業は少なくありません。
ブラックボックス化したままのシステム環境では情報を適切に管理できず、全体の見直し・再構築が必要です。このような大がかりなシステム改修は社内にノウハウがないケースが多いので、情報セキュリティコンサルタントが専門家として最適な戦略を立案するのです。
マネジメント支援
マネジメント支援では、企業のセキュリティポリシーの策定やISMS認証取得支援、セキュリティ監査方法のマネジメントなどが挙げられます。情報を管理したり保護したりする仕組みを作り、社内の監視体制を整えるなど、クライアントが求めるセキュリティレベルの維持・管理が主な目的です。
従業員への教育や研修といった業務もこのマネジメント支援に含まれます。昨今ではメールに悪質なウイルスを仕込んで外部から攻撃するサイバー攻撃事例も増えており、従業員のセキュリティレベルを底上げすることも重要です。
実装支援
情報セキュリティコンサルタントは、戦略立案でクライアント企業に適した戦略を立て、実装も支援します。ここでは技術的な知識・経験が求められ、具体的なルールの策定やシステムの実装のサポートを行います。
また、現行のシステムやソフトウェアとサイバー攻撃の内容を照らし合わせる「リスク評価」も実装支援の1つです。時には疑似攻撃で脆弱性診断も行い、クライアント企業のセキュリティ体制を評価します。
上記のリスク評価や脆弱性診断の結果によって、セキュリティポリシーやシステムを最適化します。インシデントが起きた際の具体的な対策なども考えてマニュアルを作成したり、アクセス権限を整理したりといった業務も実装支援の1つです。
情報セキュリティコンサルタントは大いに将来性がある
多くの情報を扱う企業にとって、セキュリティ対策は死活問題です。サイバー攻撃を受けて情報漏洩すれば、企業の社会的信用は大きく失墜します。
最近ではマイナンバー制度や新会社法、年々厳しくなる個人情報保護といったセキュリティ対策に企業は追われています。
一方でDXやリモートワークなどの新しい取り組みも進めなければならず、すべての企業に安心安全なセキュリティ対策が必要です。
世界のサイバーセキュリティ市場は年々成長しており、2019年には482億ドルに対して2022年には711億ドルと大きく伸びています。(※)この数字を見てもわかる通り情報セキュリティに予算をかける企業は増えており、情報セキュリティコンサルタントの需要も伸びていくでしょう。
※参照 総務省 第2部 情報通信分野の現状と課題
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r05/html/nd24a100.html
情報セキュリティコンサルタントに有利な資格3選
情報セキュリティコンサルタントという業務上、必須となる資格はありません。しかし高度な知識や経験を要求されるため、スキルの証明となる資格を持っておくと、転職やフリーランスとして案件を獲得する際に有利となります。
情報セキュリティコンサルタントを目指すためには、以下の資格がおすすめです。
・システム監査技術者
・ITストラテジスト
・CISA(公認情報システム監査人)
それぞれについて、順番に解説します。

システム監査技術者
情報システムを監査するための知識を問われる「システム監査技術者」は、独立した立場でITを監査するご意見番としてその知識を証明する資格です。情報セキュリティコンサルタントの業務でもある、リスク評価やセキュリティ監査といった仕事に大変役立ちます。
→システム監査技術者について
ITストラテジスト
高度なITの知見を活かして企業の課題を明確にしたり、業務効率化、IT戦略の立案などを行ったりする能力を証明する資格です。国家資格であり難易度は高く、高度なIT知識や経験が必要となります。
→ITストラテジストについて
CISA(公認情報システム監査人)
CISA(公認情報システム監査人)は情報システム監査の専門的な知識を証明する資格で、日本語では「公認情報システム監査人」と呼ばれます。1978年から開始されたCISAは長い歴史を持っており、国際的な資格でもあることから外資系企業でも評価されるでしょう。
→CISA(公認情報システム監査人)について
情報セキュリティコンサルタントになる方法
情報セキュリティコンサルタントになる方法は、以下の3つが挙げられます。
・情報セキュリティコンサルタント職に転職する
・社内で異動する
・独立してフリーランスとして活動する
それぞれについて、順番に解説します。
情報セキュリティコンサルタント職に転職する
情報セキュリティコンサルタント職に就きたい場合、求人を検索して応募することが1番一般的な方法です。SEなどのエンジニア職やセキュリティ分野の業務経験があれば、経験者として応募することができます。
未経験から情報セキュリティコンサルタントを目指すためには、先ほどご紹介した資格を取ったりシステムの運用・保守業務から始めて経験を積んだりすることが近道です。コンサルティング業務自体に高い知識と経験の両方が必要ですので、未経験可として求人を出すケースはあまりありません。
社内で異動する
社内で情報セキュリティコンサルタントとしてキャリアチェンジできるなら、名乗り出てみましょう。すでにエンジニアとしての知識や経験があれば、キャリアチェンジさせてくれる可能性があります。
転職を検討していないなら、社内でキャリアチェンジとして情報セキュリティコンサルタントになる方法がベストです。社内の実績が評価されやすいですし、退職して環境を変える必要もありません。
独立してフリーランスとして活動する
すでにエンジニアとしてある程度の経験・知識があるなら、情報セキュリティコンサルタントとして独立するのも1つの手です。独立すれば自分で仕事を選ぶことができますし、努力次第でいくらでも収入を増やしていくことができます。
フリーランスの情報セキュリティコンサルタントになりたい方は、ぜひ案件紹介プラットフォーム「Strategy Consultant Bank(SCB)」をご活用ください。ハイクラスのフリーコンサルタント向け案件紹介マッチングフォームとして、高単価の業務を多く取り扱っております。

まとめ
情報セキュリティコンサルタントについて、主な仕事内容や将来性、有利になる資格をご紹介しました。
どの企業でも様々なITツールの導入が進んでおり、情報セキュリティ対策が欠かせません。IT人材が不足している日本では、今後ますます情報セキュリティコンサルタントのようなセキュリティの専門家が求められるでしょう。
情報セキュリティコンサルタントとして独立したい!フリーランスで活躍してみたい!という方はぜひ案件紹介プラットフォーム「Strategy Consultant Bank(SCB)」をご活用ください。
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