- 1. テクノロジーコンサルタントの仕事内容とは?
- 1.1 テクノロジーコンサルタントのキャリア
- 1.2 テクノロジーコンサルタントの需要
- 2. テクノロジーコンサルタントの種類
- 2.1 技術戦略コンサルタント
- 2.2 製品技術コンサルタント
- 2.3 特殊技術コンサルタント
- 3. テクノロジーコンサルタントの気になる年収は?
- 4. テクノロジーコンサルタントでアピールできるスキル・経験
- 4.1 テクノロジーの理解
- 4.2 コミュニケーション能力
- 4.3 現状分析・課題把握能力
- 5. まとめ
テクノロジーコンサルタントとはクライアント企業に対し、IT・工学的な専門アドバイスを行うコンサルタントのことです。技術に関する専門知識はもちろんのこと、経験などによって培われる発想力・アイディアも強く求められます。
この記事では、そんなテクノロジーコンサルタントの仕事内容や役割、年収などについて解説しています。テクノロジーコンサルタントとして独立を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
テクノロジーコンサルタントの仕事内容とは?
テクノロジーコンサルタントはさまざまな分野において、技術的な専門アドバイスをクライアントに提供します。テクノロジーコンサルタントが活躍する分野は幅広く、バックグラウンドを活かせるのが特徴です。
<テクノロジーコンサルタントの主な活躍分野>
- IT・情報通信技術
- AIなどの先進技術
- 自動車・半導体製造
- 道路交通技術
- 航空機・船舶製造
- エネルギー開発
- 医療技術開発
テクノロジーコンサルタントのキャリア
テクノロジーコンサルタントとして独立する人の多くは、次のようなキャリアを積んでいます。
- 工学系大学出身で事業会社の研究開発部に勤めていた
- エンジニアとして国内・海外で10年以上のキャリアを積んだ
- IT・ソフトウェア開発に長年携わっていた
- 技術開発アドバイザーとして官公庁の仕事に関わっていた
テクノロジーコンサルタントはキャリアが重視されることはもちろん、「どのような技術に明るいか」も重視されます。トレンドは日々変化するため、知識・スキルを常にアップデートしなければいけません。
そのため、先進技術に明るくテクノロジーに対する探究心が深い人がテクノロジーコンサルタントに向いています。
テクノロジーコンサルタントの需要
テクノロジーコンサルタントの需要は年々拡大しています。その背景にあるのが「テクノロジーの先進化」です。
たとえばIT・ソフトウェア業界では今、AI(人工知能)が大きな話題を集めています。日進月歩で性能を高めているAIですが、企業にとっての大きな課題は「AIをどう活用すべきかの知識・スキル・ノウハウがない」ことです。
そのため、AI活用を検討している企業としてはAI技術に明るいコンサルタントを求めており、需要が拡大しています。
AIに限らず、先進技術を扱える人材の需要は継続的に拡大していくでしょう。
テクノロジーコンサルタントの種類
テクノロジーコンサルタントは大きく分けて3つの種類があります。それぞれの役割を整理していきましょう。
技術戦略コンサルタント
技術戦略コンサルタントは先進的なテクノロジーを駆使した事業戦略の立案や、ビジネスモデルの確立など企業経営の上流に関わるコンサルタントです。テクノロジーに対する幅広い知見と、クライアント企業ごとにベストプラクティスを導き出すための豊富な経験・情報を必要とします。
製品技術コンサルタント
製品技術コンサルタントは製品開発における技術的なボトルネックを解決するコンサルタントです。技術戦略コンサルタントとは異なり、特定のテクノロジーに対する深い造詣と、製品をより良くするための発想力・アイディアが求められます。
特殊技術コンサルタント
特殊技術コンサルタントとは一般的にあまり知られていない、特殊技術に関する専門アドバイスを行うコンサルタントです。エネルギー開発や医療などの技術に加えて、高度な科学的知識が求められる場合もあります。
テクノロジーコンサルタントの気になる年収は?
テクノロジーコンサルタントの年収相場は700〜1,500万円ほどです。習得している技術や、提供できる内容によって年収は大きく変わります。
基本的には、より専門的なアドバイスを提供できるコンサルタントほど年収が上がります。逆に、ソフトウェア開発など習得者の多いテクノロジーでは、年収が下がる傾向にあります。
ただし、テクノロジーは国家資格などと違い熱意があれば継続的に習得し、知識・スキルをアップグレードできるものです。学習次第で年収をアップしていけるのは、メリットだと言えます。
テクノロジーコンサルタントでアピールできるスキル・経験
最後に、アピールできるスキル・経験について解説します。
テクノロジーの理解
「テクノロジーの理解」とは、表面的に知識・スキルを身につけただけでなく、習得した技術をビジネスに生かせるかどうかが重要です。
単に技術を習得しただけではビジネスに活かすことは難しいので、やはり一定のキャリアが必要です。
事業会社などの研究開発部門や、IT・ソフトウェア開発などに長年携わり、そこから得られた知識・スキルをビジネスに生かすことで初めてテクノロジーコンサルタントとして活躍できます。
コミュニケーション能力
テクノロジーコンサルタントはクライアント企業の経営層だけでなく、技術開発部門とのコミュニケーションも欠かせません。そのため、単にコミュニケーション能力が高いというよりは、目の前の関係者によってコミュニケーション方法を使い分けられる人が重宝されます。
たとえば、非エンジニアに向けての説明に専門用語を使うと、相手は理解するのに苦労するでしょう。相手が非エンジニアなら伝わるように言葉を上手く翻訳しなければいけません。
一方で、技術開発部の関係者ならコミュニケーションの効率性を追求するために、共通認識を作る必要があります。
こうした点も含めて関係者全員とのコミュニケーションを自らデザインできる人が、テクノロジーコンサルタントとして活躍します。
現状分析・課題把握能力
テクノロジーに明るいのはさることながら、現状分析や課題把握能力に優れたコンサルタントもそのスキルを強くアピールできます。
現状分析や課題把握といった業務においては、クライアント企業や事業開発部門に納得材料を提供する必要があります。そのため、データ分析やレポーティングといったスキルが身についていると、テクノロジーコンサルタントとしてより重宝されるでしょう。
まとめ
本記事ではテクノロジーコンサルタントの仕事内容や役割、需要や年収などについて解説しました。テクノロジーコンサルタントに関しては異業種からの参入が難しいため、工学大学出身者、研究開発従事者、ソフトウェア開発者といった専門職に就いている方の特権的な職種ともいえるかもしれません。
近年では優秀なフリーランスのテクノロジーコンサルタントに仕事を依頼する大企業も増えているので、技術職としてキャリアを積んでいる方は、テクノロジーコンサルタントへの独立を検討してみてはいかがでしょうか?
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