- 1. フリーコンサルタントの案件単価相場
- 2. フリーコンサルタントの専門分野別の想定単価
- 2.1 戦略系コンサルタントの単価
- 2.2 業務系コンサルタントの単価
- 2.3 財務・会計系コンサルタントの単価
- 2.4 人事・組織系コンサルタントの単価
- 2.5 IT系コンサルタントの単価
- 3. フリーコンサルタントのレベル別の想定単価
- 3.1 アナリスト
- 3.2 コンサルタント
- 3.3 マネージャー
- 3.4 シニアマネージャー
- 3.5 パートナー
- 4. フリーコンサルタントが単価を上げるコツ
- 4.1 コツ1.得意分野を複数持つこと
- 4.2 コツ2.効率的に進む案件を開拓する
- 4.3 コツ3.人脈を広げる
- 5. フリーコンサルタントが高単価案件を運用する際の注意点
- 5.1 注意点1.契約条件を遵守する
- 5.2 注意点2.自身の実力にあった案件を受ける
- 5.3 注意点3.無理な単価の吊り上げ交渉は行わない
- 5.4 注意点4.クライアントとのやりとりの方法を検討する
- 6. フリーコンサルタントを検討中なら「Strategy Consultant Bank」にお任せください!
フリーランスのコンサルタントとして活動していきたいと考えた際、気になるのが、どの程度稼げるのかについてです。
具体的な単価がわからず、不安に感じている方もいるのではないでしょうか。
そこで、フリーコンサルを目指している方のため、単価相場について解説します。
この記事を読むことによってフリーコンサルタントの案件単価相場や専門分野別の想定単価がわかるようになるので、参考にしてみてください。
フリーコンサルタントの案件単価相場
独立してフリーランスのコンサルタントになる場合、月単価の目安相場は100~250万円程度です。
特に120~180万円の月収を得ている方の割合が多く、年収にすると1,440~2,160万円ほどになります。
これは、年間の稼働率が100%だった場合のケースです。
フリーコンサルタントとして活躍している方の中には稼働率を抑えて、その分家族との時間や趣味の時間にあてているほか、家庭の事情を優先させている方も多いといえます。
そのため、年収の相場としては1,500万円程度です。
もちろん、稼働率を高めることにより、年収1,500万円以上を目指すことも不可能ではありません。
フリーコンサルタントの専門分野別の想定単価
どのような専門分野を取り扱うのかによっても想定される単価が変わってきます。
そこで、戦略系、業務系、財務・会計系、人事・組織系、IT系、それぞれのコンサルタント単価について解説します。
戦略系コンサルタントの単価
戦略系コンサルタントについては、単価120~300万円程度が相場となっています。
一般的には月額150万円を超えるケースが多いです。
年収については1,500万円~となっており、中には4,000万円を超えるケースもあります。
業務系コンサルタントの単価
業務改善などを行うコンサルタントの場合、単価100~200万ほどが相場となっており、120万円以上のものが多いです。
単価が低いもの、高額なものの両方がある領域といえます。
高額な案件に対応できる場合、2,500 万円以上の年収を期待することも可能です。
財務・会計系コンサルタントの単価
財務や会計系のコンサルタント案件の中には100万円を切るものがある一方で、150万円を超える高単価なものも多くあります。
相場としては、100~150万円です。
年収としては、1,200~1,800万円程度と幅広いです。
人事・組織系コンサルタントの単価
人事や組織系のコンサルタント単価は100~150万円前後のものが多く、高額なものだと180万円程度のものもあります。
年収にすると1,200~1,800万円程度が相場ですが、2,000万円以上を目指すことも可能です。
IT系コンサルタントの単価
IT系コンサルタントの単価として、一般的な相場は100~200万円程度です。
年収では1,500万円前後から、2,500万円以上を目指すこともできます。
直近はPM・PMOの案件がマーケットとして多いのですが、特に、SAPに関連する分野の場合は高単価が期待できます。
近年はリモートでの勤務に対応しているIT系コンサルタント案件も増えてきました。
複数の案件を掛け持ちしやすい状況ともいえます。
関連記事:SAP案件(フリーランス)の単価相場と仕事の獲得方法、年収・資格・将来性について解説
関連記事:PM・PMOのフリーコンサル案件について~単価相場や仕事の取り方、将来性も解説~
フリーコンサルタントのレベル別の想定単価
フリーコンサルタントは、レベルによって想定される単価や時給が変わってきます。
稼げるフリーコンサルになりたいと考えているのであれば、まずはレベルの目標を定めると良いでしょう。
レベルごとの想定単価は以下のとおりです。
アナリスト
アナリストの想定単価相場は、85~125万円ほどです。
1,000万円を超える年収を目指すことも不可能ではありません。
実務経験としては2年以上が目安です。
アナリストが主に担当する職務は、データの調査や分析といったものになります。
専門的に一つの会社のみを行う方もいれば、並行する形でいくつかの案件を担当している方も多いです。
コンサルタント
コンサルタントの想定単価相場は、100~200万円ほどです。
コンサルタントとして活躍するためには、一般的に3年以上の実務経験が必要です。
1,500万円近く、またはそれ以上の年収を期待することもできます。
ただ、期待できる単価が上がる分、アナリストよりも専門的な知識が求められるレベルです。
クライアントに対し、自らの判断に基づいた提言ができるような知識や経験が必要とされます。
マネージャー
マネージャーの想定単価相場は、125万円~です。
一般的に単価相場は150万円~となります。
コンサルタントよりも多くの実務経験が必要です。
マネージャーとして活躍できるようになれば、100%稼動時を例にすると2,000万円以上の年収が期待できます。
シニアマネージャー
シニアマネージャーの想定単価相場は、165万円~です。
シニアマネージャーレベルのポジションでコンサルティングファームなどに所属している実績が求められます。
多くの実績があるようなシニアマネージャーともなると予想される単価相場は非常に高く、フリーコンサルとしても経験を積んでいる方の中には2,500万円以上の年収を得ている方もいます。
パートナー
パートナーの想定単価相場は、250万円~です。
パートナーとは、コンサルティングファーム所属時代にパートナーとして活躍していた方や、所属していたと仮定した場合に同等のレベル・経験のある方を指します。
パートナーとして活躍できるようになるまでには、実務経験が12年以上程度必要になります。
豊富な経験や実績が求められますが、パートナーとして活躍できるようになれば、3,000万円以上、さらには4,000万円以上の年収を期待することも可能です。
将来的にできるだけ単価相場が良いフリーコンサルを目指したいと考えているのであれば、パートナーとしての活躍を目指しましょう。
年収の目安について詳しくは「フリーランスコンサルタントにおける年収の目安と年収を増やす対策」の記事をご覧ください。
フリーコンサルタントが単価を上げるコツ
日々の仕事と真摯に向き合い、1つずつ確実に対応していくことももちろん重要ではありますが、単価を上げるにはいくつかコツがあります。
ある程度コンサルタントとしての経験を積んでいて独立を目指している方や、フリーコンサルとして単価アップを目指している方は、以下の3つのポイントを参考にしてみてください。
コツ1.得意分野を複数持つこと
複数の得意分野を持っているフリーコンサルは、対応できる案件の数が多くなるため、収入アップや、単価の向上も期待できます。
基本的に会社勤めのコンサルタントとして働く場合、自分の得意分野のみ厳選して仕事を受けることはできません。
一方で、独立すれば自分の得意分野の案件のみを受けることは可能です。
ですが、1つの分野のみに絞ってしまうと、なかなか収入アップには繋がりません。
得意分野を決める際には、何が得意かだけではなく、その得意分野の中で顧客に対してどういったことを提供できるか客観的に考えることが重要です。
自身が何を得意としているかを明確にしておくことは、セルフブランディングにも繋がる重要なポイントだといえます。
フリーコンサルタントとして活躍するためには、自身の市場価値を高めた上で営業活動をしていかなければなりません。
他のコンサルタントと比較して何が優れているのかを自身で理解し、差別化を図った上で活動することにより単価アップが期待できます。
現在の知識や経験では得意分野を増やすことが難しいと感じているのであれば、新たに資格を取得したり、スキルを磨いたりするのも良いでしょう。
対応できる分野が増えれば、仲介会社から紹介される案件の幅も広くなります。
コツ2.効率的に進む案件を開拓する
自身が効率的に進められるような案件を多く開拓できれば、対応できる案件の数も増え、単価アップが期待できます。
複数の得意分野を持つことが重要と紹介しましたが、これが難しいと感じているのであれば、自分の得意分野に集中して取り組むのも一つの方法です。
例えば、ほとんど興味がなかったり、難しく感じたりする案件は気が進まないこともあるでしょう。
そういったものよりも、興味のあるものやキャリアの向上に繋がるような案件を積極的に受けていくのもおすすめです。
業務を効率的に進められれば、クライアントからの評価にもつながります。
また、これまでに取り組んだことがない業界の案件でも、得意分野と親和性があるような分野については効率よく進められる可能性もあります。
効率的に業務を進めていくためには、自己管理力も必要です。
フリーコンサルになればある程度は休みを自由に調整できます。
ですが、休んでばかりいては業務が進まないだけではなく、受け取れる報酬額も少ないです。
一方で仕事を詰め込んでしまえば体調を崩してしまう可能性があるほか、複数の案件を抱えている場合に納期に間に合わなくなってしまう可能性もあります。
自身でどこまでできるのかよく考え、管理していく力が必要です。
コツ3.人脈を広げる
フリーランスとして活躍をしたいと考えているのであれば、人脈を広げることが欠かせません。
例えば、セミナーや交流会といったものに参加し、そこで出会った方との人脈を仕事につなげている方もいます。
他にも、YouTubeのチャンネルを開設して動画を配信したり、ブログを開設して交流したりするなど、新たな人脈を増やす方法はたくさんあります。
知り合いから紹介してもらうのも良いでしょう。
仲介会社を通すことなく案件を獲得できれば手数料がかからないので、報酬を増やせるのも魅力です。
人脈は一度に広げられるものではありません。
コツコツとした積み重ねが少しずつ人脈を広げていくことになります。
そのためには小さな案件を一つひとつ確実にこなし、仲介会社やクライアントからの信頼を獲得しておくことも重要です。
フリーコンサルタントが高単価案件を運用する際の注意点
フリーコンサルタントとして活躍していくためには、いくつかおさえておかなければならない注意点があります。
高単価案件を運用する場合は注意しなければならないポイントが多いです。
特に気をつけておきたいことを紹介します。
注意点1.契約条件を遵守する
当然のことではありますが、クライアントが定めた契約条件は遵守しなければなりません。
契約違反を犯してしまった場合、契約を継続していくことは非常に難しくなってしまうでしょう。
会社勤めとは異なりフリーコンサルであることから、クライアントからの信用を失ってしまうと他案件に響いてしまう恐れもあります。
契約条件については十分な理解が必要です。
注意点2.自身の実力にあった案件を受ける
自身の実力以上の案件を引き受けてしまうと対応しきれなくなってしまい、クライアントに迷惑をかけてしまう恐れがあります。
一般的な案件と比較して高単価の案件は、それだけ求められるスキルや経験が多いです。
先に依頼内容をよく確認し、本当に自分が対応できるのか判断しましょう。
注意点3.無理な単価の吊り上げ交渉は行わない
初めて契約する案件で無理な単価の交渉を行うのはおすすめできません。
金額が高くなればなるほど、求められるスキル・経験が増えます。
特にまだフリーコンサルとしての経験が浅い方は、高単価の案件を引き受けることよりも経験を積むことを重視しましょう。
一般的にフリーコンサルタントの契約更新は数ヶ月ごとです。
無理な単価の吊り上げ交渉を行った結果、評価が低くなってしまうと契約を更新してもらえない可能性があります。
注意点4.クライアントとのやりとりの方法を検討する
口頭でのやりとりだけで成立することもありますが、記録を残したいものについてはメールなどでのやりとりが必須です。
ただ、メールだと齟齬をきたす恐れがあるものについては、直接ミーティングを行うなどして伝えるようにしましょう。
近年はインターネットのやりとりのみで完了することも増えていますが、アナログのコミュニケーションを求めているクライアントもいます。
フリーコンサルタントを検討中なら「Strategy Consultant Bank」にお任せください!
フリーコンサルタントとして働くにあたり、気になる単価相場や、年収をアップさせるにはどうすれば良いのかなどについて解説しました。
自分のレベルや、検討している分野ではどの程度の収入が得られそうか見えてきたのではないでしょうか。
フリーランスとして活躍していきたい方や、すでにフリーコンサルとして活動しているものの時給や単価の低さに悩んでいる方は、弊社が運営しているフリーコンサル向け案件紹介サイト「Strategy Consultant Bank(SCB)」までご相談ください。
高単価の案件を多く取り扱っています。
社員全員がコンサルティングファーム出身であることから、それぞれに寄り添った形での具体的なフォローも可能です。
ぜひご活用ください。