PM・PMOのフリーコンサル案件について~単価相場や仕事の取り方、将来性も解説~

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公開日:2023.09.28 / 更新日:

IT技術を駆使して課題を解決し、更なる発展に向けた施策を実行する企業が増加している中で、PMやPMOはプロジェクト成功の鍵を握る不可欠な存在として注目されています。
 
実際、国内ITサービス市場は右肩上がりで拡大すると予測されています。
この成長予測は、今後もIT関連のプロジェクトが増加し続ける可能性を示唆しており、それに伴いプロジェクトの進捗を管理するPMとPMOの需要が高まることが期待されます。
 
今回この記事では、PMやPMOの各々の役割や案件事例、今後のキャリアパス等を具体的に解説していきます。

【違い】PMとPMOとは何か?

初めに、PMとPMOはどう違うの?と疑問に思われる方がいらっしゃるかもしれません。
PMとPMOの違いについて以下で詳しく解説していきます。

PM(プロジェクトマネージャー)とは?

PM(プロジェクトマネージャー)とはプロジェクト全体の責任者で、進行を指揮する役割を果たします。

PMの仕事内容

PMの仕事内容は、プロジェクト管理の専門知識である「PMBOK(Project Management Body of Knowledge)」をもとに以下の領域に分かれます。
 
●スコープ管理
クライアントの要望に基づいてプロジェクトの範囲を決定し、目標やタスクを定義します。変更があれば適切に調整します。

●スケジュール管理
プロジェクトスケジュールを作成し、完了予定日やマイルストーンを設定します。進捗を監視し、必要に応じて調整を行います。

●品質管理
成果物の品質を確保し、品質基準を守るためのタスクを管理し、品質チェックを行います。

● 調達・資源管理
必要な人材や資源を確保し、メンバーにプロジェクトの目標を伝えます。継続的なリソース管理も重要です。

●コスト管理
予算内でプロジェクトの費用を管理し、超過を防ぎます。

●リスク管理
プロジェクト中に発生しうるリスクを洗い出し、対応策を立案し、必要に応じて実行します。

●ステークホルダーとのコミュニケーション管理
ステークホルダーとの適切なコミュニケーションを通じて協力関係を築き、懸念事項を解決します。

PMO(プロジェクトマネジメントオフィス)とは?

PMO(プロジェクトマネジメントオフィス)とは、プロジェクトマネジメントに特化したチームでマネジメント関連業務を担当し、PMを支援する部門・システムのことです。
大規模プロジェクトでは、しばしば複数の小規模プロジェクトが同時に進行するため、1人のPMに対して複数のPMOメンバーがサポート役を果たすこともあります。

PMOの仕事内容

PMOの仕事内容としては、プロジェクト管理の専門知識である「PMBOK」をもとに以下の領域に分かれます。
 
●スケジュール管理と報告書作成
プロジェクトの進行スケジュールを管理し、チーム内の業務分担を調整して納期を守ります。
また、プロジェクト進捗をPMに報告し、円滑な進行をサポートします。

●品質管理と保証
プロジェクトの成果物の品質を確保し、品質基準を守るための活動を行います。成果物のレビューや品質チェックを計画・実施し、問題を早期に発見・対処します。

●コスト管理
プロジェクトのコストを管理し、予算内での遂行を確保します。人的リソースや経費をトラッキングし、PMと協力してコスト状況を監視します。

●リスク評価
潜在的なリスクを特定し、リスク管理計画を策定します。リスクが発生した場合、適切な対策を実施し、PMと連携して問題解決に取り組みます。

●リカバリー対応の提案
遅れが予想される場合、PMOはチームと共にスケジュールのリカバリー策を検討し、PMに提案します。
スケジュール管理との密接な関連があり、納期遵守を支援します。

●開発実施手順の取り決め
開発手法やプロセスを決定するのはPMOの責任です。
経験に基づき、プロジェクト全体に影響を及ぼすため、慎重な計画が必要です。

●作成ドキュメントの基準策定
プロジェクト内で作成されるドキュメントのスタイルや基準を確立します。統一性と読みやすさを確保します。

●使用ソフトウェアの基準策定
プロジェクトに使用するソフトウェアの基準を設定します。一貫性のある評価と品質を維持します。

PMとPMOそれぞれの役割

PMはプロジェクトの総括責任者であり、PMOはプロジェクトを遂行するPMのサポートと述べました。
では、具体的にはどのような役割があるのでしょうか。以下で詳しく解説します。

PMの役割

①プロジェクトの目的を定める
最初のステップは、クライアントの課題を分析し、どのように解決するかを明確にすることです。これは要件定義の基盤となり、プロジェクトの目的を確立します。時にはプロジェクトが進行する中で目的がぶれることがありますが、そうした場合にPMが軌道修正を行うことが重要です。
目的を見失ったと感じたら、プロジェクトの軸を再確立しましょう。

②プロジェクトチームを結成する
次に、プロジェクトを達成するために必要なメンバーを選定します。
メンバーのスキルや性格、協力度を考慮してチームを構築する必要があります。外部の協力先を利用する場合でも、その実績や特性を把握することが大切です。
そして、コスト管理にも注意を払い、プロジェクトに適したチームを編成します。

③プロジェクトを管理する
PMの主要な役割はプロジェクトの完遂です。
目的の確立、要件の管理、メンバーの配置、予算管理など、プロジェクトに関連するすべての要素を管理します。プロジェクトリーダー(PL)が進行や実務を管理することもありますが、これもPMの責任の一部です。
プロジェクト全体を俯瞰し、計画通りに進行し、問題がないか、プロジェクトの目的に向かって進んでいるかを常に確認します。

PMOの役割

①プロジェクトプロセスの円滑化を担当
初めに、プロジェクトに関連する社内プロセスをスムーズに進行させる役割を果たします。具体的には、プロジェクトデータの収集と更新、必要に応じて情報の共有、文書作成、プロジェクトメンバーのコストおよび経費管理などが含まれます。
さらに、会議の会場手配やメンバーのスケジュール調整なども行います。これは、「PMOアドミニストレーター」または「PMO事務」とも呼ばれる役割です。
PMOアドミニストレーターは、PMOの中で最も事務的なタスクを担当します。

②品質管理部門としての役割
次に、プロジェクトに関連する業務プロセスやルールを標準化し、品質管理を行います。この役割は「PMOエキスパート」といいます。
例えば、文書の記載方法が異なるとプロジェクトが混乱する可能性があります。PMOエキスパートは、こうした品質のバラつきを排除し、標準化する役割を果たします。
具体的な業務には、社内プロセスの文書化、プロセス教育、標準化のフォローアップなどが含まれます。

③PMO全体の管理者
最後に、PMOメンバー全体のマネジメント業務を担当し、プロジェクトにおけるPMのような役割を果たします。
この役割は「PMOマネージャー」と呼ばれ、PMOメンバーの組織戦略と計画から始まり、勤怠管理、教育なども行います。
PMOマネージャーは、PMOメンバーが効率的に業務を遂行できるように、PMO全体を管理および監督する役割を果たします。

PM・PMOに向いている人

PM・PMOに向いている人は、以下のような資質や適性を持っていると考えられます。

PMに向いている人は周囲を引っ張る巻き込み力があるタイプ

PMは、チームをリードしながらコミュニケーションを取る役割を果たすため、一匹狼タイプよりもチームを統率し、周囲を巻き込む力が必要です。
おおらかな視野を持つ人、自己要求が高い人、人との関係に敏感な人がプロジェクトマネージャーとして向いており、成功する可能性が高いでしょう。
 
完璧主義や上昇志向が強い人にとっては難しいかもしれません。
このような考え方の人々は、自分ひとりで仕事を進める方が理想的で、効率的だと考えがちになるからです。

PMOに向いている人は積極的にコミュニケーションが取れるタイプ

PMOの仕事は、プロジェクトの進行状況を管理することです。進行状況に悪影響を及ぼすかもしれないリスクや課題を早急に発見し、対処する必要があります。
 
リスクを事前に把握するためには、現場で活動するメンバーと密にコミュニケーションをとることが不可欠。時には現場を訪れて手助けをしたり、プロジェクトの進行状況について話し合ったりすることで、進捗状況を詳細に把握できます。
 
メンバーとコミュニケーションをとることで信頼関係を築き、感謝される機会も増え、仕事のやりがいも感じられるでしょう。人々の声に耳を傾け、適切な対応ができる人がPMOの役割に向いています。

PM・PMOの仕事の取り方

PM・PMOの仕事を見つける方法は、以下のようなものがあります。
 
●フリーランスエージェントやクラウドソーシングサービスを活用する
●知人から紹介を受ける
●自分でウェブサイトを作成し、プロフィールを公開する
 
フリーランスエージェントやクラウドソーシングサービスには多くのプロジェクト関連の求人情報が掲載されており、自分のスキルや経験に合ったポジションを見つけやすくなります。
定期的にサイトをチェックし、興味深い案件に応募してみましょう。

PM・PMOの平均案件単価

PM・PMOのフリーランス案件の単価は、稼働率などによって変動します。
月収は通常100万円から200万円の範囲であり、年収に換算すると1,200万円から2,400万円も可能です。
 
一般的なPMOの単価相場は80万円から120万円で、大手コンサルティングファームの出身者は150万円や200万円程度の高い収入も期待できます。
 
案件の内容や難易度、稼働率によって金額は大きく異なります。
フリーランスのPMO案件は、通常クライアントのオフィスでの勤務が求められますが、中にはリモートワーク対応の案件も存在します。

単価相場について詳しくは:フリーコンサルとして働く場合の単価相場と年収アップのポイントの記事をご覧ください。

PM・PMOのプロジェクト案件事例

ここからは、PM・PMOそれぞれのプロジェクト案件事例を紹介していきます。

PMのプロジェクト案件事例

Strategy Consultant Bank(SCB)に実際に掲載されている、フリーコンサル案件を一部ご紹介します。

1. 食品卸会社向け、IT・デジタルを活用したコンビニ業界に向けた収益拡大支援

単価:120〜140万円
稼働率:100%
業種:飲食・小売
勤務地:常駐(都内)
案件概要:食品卸会社のコンビニ向け組織において、IT・デジタルを活用した対コンビニ向けの企画・構想、システム導入に伴うBPRを推進するポジションとしてシニアコンサルタントを1名募集している

2.戦略策定・推進機能の立ち上げ/BPRの実行計画立案・推進

単価:130〜145万円
稼働率:80~100%
業種:インフラ・エネルギー
勤務地:基本リモート
案件概要:【業界】サービス業
インフラ・サービス業における、事業横串テーマの戦略策定・推進機能の立ち上げと、BPRの実行計画立案・推進
※2テーマを並行支援する案件となります(BPRの方が比重は高いです)

【業務内容】
・先方の部室長メンバーと週に1-2度のディスカッションの各種分析・資料作成
・各部門との実務ミーティングのファシリテート

勤務形態詳細(頻度/場所):ハイブリッド勤務 ※必要に応じてクライアント先(都内山手線内)Mtgベースで週2-3回程度オンサイト可能性あり

3.クライアント向け資料作成支援

単価:150〜170万円
稼働率:100%
業種:製造業
勤務地:基本リモート
案件概要:
[課題] 資料作成に追われており、人が足りていない。
[目的] 各プロジェクト横断的な資料作成支援でチーム工数削減を図る。
技術検証、技術深堀り資料を3か月で約100~200スライドを作成するのが慣習となっているが人が足りておらず、PowerPointに追われている為、資料作成の支援をお願いしたい。
同時並行で10以上のProjectが進んでいる。1プロジェクトに閉じず、各プロジェクトのPPT作成を横断的にやっていただきたい。
技術知見、示唆出しもあれば良いが、まずは資料作成の速さ、整理術が重要。
コンサル的な纏まった資料を迅速にアウトプットいただくことを期待。
配置転換などで資料作成ノウハウが溜まらないことも課題。
上記手を動かすメンバーをしっかり置きつつ、AI活用による資料作成効率などができるPMとチーム制にして資料作成の型を作っていく提案もあり。

PM・PMOの今後のキャリアパス

最後に、PM・PMOの今後のキャリアパスについて紹介します。ぜひキャリア形成の参考にしてみてください。

PMのキャリアパス

PMの今後のキャリアパスについては以下が挙げられます。
 
●PMO(プロジェクトマネジメントオフィス)
PM経験がある方にとって魅力的なキャリアパスの一つです。
PMOは、プロジェクトの細かな管理業務、進捗監視、品質管理などの事務作業を担当し、同時にプロジェクト全体を俯瞰的に見る役割を果たします。
PMからのステップアップとして、多岐にわたるスキルを駆使してプロジェクトをサポートします。

●ITコンサルタント
ITコンサルタントは、IT技術を駆使して企業の経営課題を解決する専門家であり、PMとは異なる視点で経営をサポートします。
PM経験がある方は、現場の理解度やマネジメントスキルを生かすのに適しています。

●フリーランスPMとして独立
フリーランスPMは、案件紹介サービスやエージェントを活用して仕事を獲得し、高収入を期待できる一方、プロジェクト選択の自由度も高いのが特徴です。
DXの推進と働き方改革の影響で、PMの案件数も増加傾向にあります。

PMOのキャリアパス

PMの今後のキャリアパスについては以下が挙げられます。

●ITベンダーやコンサルティングファームでのコンサルタント職
ITベンダーや多岐にわたる企業に対してITコンサルティングを提供するコンサルティングファームで、PMOの経験を活かしたキャリアパスです。

●社内PMO
一企業に専任の社内PMOとして働くキャリアパスで、自社内のさまざまなプロジェクトで経験を積む機会が豊富です。

●フリーランスPMOとして独立
PMOの経験を積み、業界内外でのコネクションを築いた後、独立してフリーランスPMOコンサルタントとして活動するキャリアパスです。
特にPMO案件は、通常は少人数でプロジェクトを遂行するため、個人でアサインされることが多く、フリーランスとして独立するのに適しています。
近年、大規模なプロジェクトにおいてもPMOが必要とされ、フリーランスPMOコンサルタントの需要が増加しています。
独立を検討する方は、複数の案件紹介サービスに登録することをおすすめします。これにより、自分に適した案件、単価、勤務条件を選ぶ幅が広がります。

PM・PMO案件ならStrategy Consultant Bank

プロジェクトには、多くの要素が関わっています。これらを効果的に管理し、プロジェクトを成功に導くことが必要です。
PM(プロジェクトマネージャー)とPMO(プロジェクトマネジメントオフィス)は異なる役割を果たしますが、共通の目標を持っています。
お互いの役割を理解し、協力することが非常に重要です。
 
Strategy Consultant Bank(SCB)では、PMやPMOの求人が多くあります。年収アップを目指す方や将来のキャリアパスについて悩んでいる方、まずはお気軽にお問い合わせください。

※参考:プロジェクト管理の案件参加を目指すなら取っておきたい資格5選|取得するメリットも紹介 | SES業務管理の統合ツール Fairgrit®公式サイト

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