フリーランスコンサル同士の交流関係とは?

公開日:2022.09.21
更新日:

コンサルティングの需要が様々な分野で高まり続けている現在、フリーランスのコンサルタント(フリーコンサル)として活躍するプロフェッショナルが増加しています。
フリーランスのコンサルタントとして独立したいと考えていても、フリーランスコンサル同士の交流状況など分からない人も多いかもしれません。
 
ここでは、フリーコンサルの交流状況やフリーコンサルになった後のリレーションの形成に関してご紹介します。
この記事を読んで、あなたもフリーコンサルとしての一歩を踏み出しましょう。

フリーコンサルとは

フリーコンサルタントとは、コンサルティングファーム等の組織に所属せず個人で独立してコンサルティング業を行うコンサルタントのことです。
これまで培った専門的な知識や経験・スキルを活かしてクライアントに対してアドバイスや改善業務を行います。
個人事業主という形態をとる人が多いですが、法人名義で活動する場合もあり、業務委託契約を締結してクライアントを支援します。
コンサルティングファーム等に所属しているコンサルタントとは異なり、仕事の報酬や働く場所などを自分で決めることができます。

この記事ではフリーコンサルの交流状況やフリーコンサルになった場合の人間関係に関する情報をご紹介します。

フリーコンサルタントの交流状況

さて、フリーコンサルタント同士の交流状況はどのようになっているのでしょうか。
この項では稼働率別の交流状況や孤独にならない方法などを具体的にご説明します。

専業フリーコンサルの場合

基本的に稼働率が100%の場合は、1日の稼働時間(基本8時間)全てをその案件に割くことをフリーコンサルも了承していることが前提になります。
そのため、働き方もその案件に付きっ切りにで、基本的にはミーティングや作業に主体的に関わっていくことが求められます。

フリーコンサルの中にはフリーコンサルとして働くのとは別に、自分で会社を起業したり、複数の案件を掛け持ちしたりする人もいますが、そのようなことは基本的に認められず、少なくとも平日は参画している案件に100%コミットすることが必須となります。
100%コミットが求められる案件の例としては、IT系の案件など大規模案件のPMOロールや、戦略系など比較的小規模だが短期間・少人数での遂行を求められる案件などが挙げられます。
そして求められるロールとしては、プロジェクト全体のモジュール設計・タスクの設計とメンバーとの調整・管理やミーティングのファシリテーション、プロジェクト管理などプロジェクト推進のためのタスクなどになります。
特にIT系の案件などは規模も大きく、必要になる人数も多いため自然と案件数も多くなります。
また、案件によりますが常駐などを求められる可能性も高くなります。
そのため、フリーコンサルとは言えファーム所属の時と同じように、同じ案件で稼働している人と交流する機会が多くなるでしょう。

エンドクライアントがファームの場合も事業会社の場合も、社員と同じように100%のコミットを求められるため自然と案件の人と話す機会に恵まれることが多く、孤独に陥る場合は少ないです。
ただ、会社がお金をかけて様々な手段を使ってコンサルタントを育成しているファーム所属の場合に比べて、情報収集や学習の機会などは少なくなってしまうでしょう。
そのため、コンサルタントとして成長し続けるためにも、案件で一緒に働いている人とのみ交流するのではなく、外部の勉強会などに積極的に出席して人間関係を形成したり、知見を蓄積することが必要です。
繋がりを作ることで案件獲得に繋がる可能性もあるため、案件に没頭しがちな専業のフリーコンサルとしては外部の繋がりを作ることは様々な面において重要でしょう。

兼業フリーコンサルの人の例

フリーコンサルとして働いている人の中には、独立・起業などを目指して自分の事業を行いつつ、フリーコンサルとして働いている人も多くいます。
また、自分で起業したわけではなくても、アーリーステージのベンチャーで働いており、コンサルティングファーム在籍時に比べて低下した年収を補うためにフリーコンサルとして働く場合もあります。
このような場合、本業が多忙でリズムが安定しないことが多いため、そうした条件に合う案件を探す必要があります。

具体的には、運転資金確保や給料補填のために、隙間時間を見つけて高単価な案件(調査・分析、PMO案件など)に稼働率40%~60%程度で入るというケースが多くなっています。
また稼働率だけではなく、MTG頻度が少ない場合には休日などの時間を使って作業ができるような、市場調査系の案件が希望にフィットする可能性が高いです。
100%をコンサルタントとして働くのではなく、稼働率を調整可能なのもフリーコンサルの大きなメリットの一つです。

兼業フリーコンサルの場合

稼働率が40-60%の比較的低稼働率の案件の場合、毎日働きつつ1日の稼働時間を40-60%程度の3~5時間稼働に抑えるか、働く日数を1週間に2-3日稼働に抑えるかの2つの働き方が大きく分けてあります。
このような低稼働の場合の具体的な案件の例としては、戦略系の案件など案件が比較的小規模なため低稼働で賄える案件と、IT系の案件など大規模な案件の一部のタスクの遂行のために低稼働の人員が募集されている案件などが挙げられます。

前者の場合に求められる役割としては、稼働率100%の案件と求められる役割自体は変わらず、プロジェクト全体のモジュール設計・タスクの設計とメンバーとの調整・管理やミーティングのファシリテーション、プロジェクト管理などプロジェクト推進のためのタスクが必要となります。

後者の場合は、切り出されたタスクのマネジメント、作業設計、調査・分析、各種資料作成などになります。

いずれの場合も稼働率が低いため、別の自分の事業や他のフリーコンサルの案件との掛け持ちも可能になり、常にその案件に従事することを求められるわけではありません。
1日や週の中でフリーコンサルとして働く以外の時間は自分の好きなことに時間を使えます。
ただその分、どうしてもタスクが細切れになる(稼働の時間的な制約があるため、発注者側はオペレーションを効率化しようとする)側面があり、企業側のマネジメントコストなども上がります。
そのため、稼働率が低い案件の案件数は高稼働の案件と比較すると少ない傾向にあります。

一方で、フリーコンサルタント側のニーズとしては、副業などで低稼働率の案件を希望する人の方が多くなっています。
その結果、少ない案件に多くのフリーコンサルが応募するケースが多くなっているため、案件獲得の難易度が比較的高くなります。
従って、稼働率も案件獲得率も低く、アベイラブルの期間も比較的長くなりがちなので、フリーコンサルとして独立してもコンサルタントとしてのスキルや経験はファームで得られるものと比べて劣ることが多く、フリーコンサルとして独立しても主に過去ファーム時代に培ったスキルや経験を切り売りして案件に対応していくことになります。
コンサルタントとしての成長をするためには、ファーム在籍時以上に、積極的な情報収集や幅広い人間関係の構築を意識的に行っていく必要があります。
このような場合、低稼働、タスクの部分最適化が影響し、同じ案件に従事している人と交流する機会は必然的に少なくなります。

ただ、こうした場合はコンサルタントとして独立することが目的ではなく、あくまでも別事業が軌道に乗るまでの生活費を稼ぐためにコンサルタントとして働く方が多いです。そのため交流先も別事業に依存する形となります。
特に同じ状況、起業やベンチャー企業に勤務しており、フリーコンサルをしている人も多くいるため、そうした人達同士で交流することは別事業の成長にも、自分自身のコンサルタントとしての成長にも繋がることが多いでしょう。

特に同じ境遇のコンサルタント同士では様々な相談事項を共有し合えて絆が深まるケースもあるようです。
結果的に別事業同士での連携が生まれたり、フリーコンサルの案件の獲得に繋がる場合もあります。
そのため100%稼働の時と同じく、積極的に外部の交流会などに参加することが大事でしょう。

フリーランスコンサルの相談先にPJT関係や経済事情など詳しくは「フリーランスコンサルの相談先は?PJT関係や経済事情など」の記事で紹介していますのでぜひご覧ください。

まとめ

これまでフリーコンサルの交流状況を稼働率ごとにご紹介してきました。
繰り返しになりますが、フリーコンサルとして独立するため、特に低稼働の案件を希望する場合は案件を獲得することが大切です。
そして案件を獲得するために効果的なのが、エージェントの活用です。
Strategy Consultant Bank(SCB)はフリーコンサルが初めての人にも寄り添ったフォローを行っているので、安心して比較的簡単に案件を見つけることができます。

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