自分はフリーコンサルになれる?フリーランスのコンサルタントに求められる素養、向き不向きなど

公開日:2022.11.04
更新日:

コンサルティングの需要が様々な分野で高まり続けている現在、フリーランスのコンサルタント(フリーコンサル)として活躍するプロフェッショナルが増加しています。
ただ、フリーランスのコンサルタントとして独立したいと考えていても、どんな人がフリーコンサルとして活躍しているのか、自分にできるのかなど分からない人も多いかもしれません。
 
この記事ではフリーランスのコンサルタントに求められる素養、向き不向きなどをご紹介します。
この記事を読んで、あなたもフリーコンサルとしての一歩を踏み出しましょう。

フリーコンサルとは

フリーコンサルタントとは、コンサルティングファーム等の組織に所属せず個人で独立してコンサルティング業を行うコンサルタントのことです。
これまで培った専門的な知識や経験・スキルを活かしてクライアントに対してアドバイスや改善業務を行います。
個人事業主という形態をとる人が多いですが、法人名義で活動する場合もあり、業務委託契約を締結してクライアントを支援します。
コンサルティングファーム等に所属しているコンサルタントとは異なり、仕事の報酬や働く場所などを自分で決めることができます。

では、どんな人がフリーコンサルとして活躍できるのか、フリーランスのコンサルタントに求められる素養、向き不向きなどをご紹介します。

フリーランスコンサルタントに求められる素養

まず最初にフリーランスのコンサルタントに求められる素養として、一般的なコンサルタントに必要なスキル・フリーランスのコンサルタントに求められるスキル・マインドセットに分けてご説明します。

一般的なコンサルタントとしてのスキル

最初に、フリーコンサルだけではなく一般的なコンサルタントとして求められるスキルをご説明します。

大きく分けるとソフトスキル・ハードスキルの2つがあります。
前者は論理的思考力・リサーチ能力・分析能力・抽象化力・具体化力などがあげられます。
コンサルタントは、数十年とその業界に特化して働かれてきた専門家であるクライアントに対して、「知識」のみで価値を出すことはかなり難しいです。
その代わりにリサーチ能力を元に短期間で必要な情報を集め、論理的思考力で課題を整理し、分析能力を使い定量的な側面から課題や解決の方向性を見つけ、抽象化力・具体化力それぞれを使って解決策を導き出す。そうしたことがコンサルタントには求められます。
 
更にそれに加えて、専門知識・資料作成能力・プロジェクトマネジメント能力などのハードスキルが必要とされます。
専門知識は製造・小売・金融などの業界軸の知識と、IT・マーケティング・戦略・新規事業・M&A・営業・広報などのソリューション軸の知識の2つに大きく分けられます。
ソリューション軸の知識にソフトスキルを掛け合わせること、そして年齢を重ねるにつれて徐々に業界軸の知識を持てるコンサルタントになれることが理想です。
そしてソフトスキル・専門知識から導き出された説明や解決策を「どう伝えるか」、更にそれらを「どう実行するか」の部分で資料作成能力・プロジェクトマネジメント能力がそれぞれ求められます。

詳しくは「優秀なフリーコンサルタントが身に付けているスキルとは? 」の記事をご覧ください。

フリーコンサルとして必要なスキル

前項では一般的なコンサルタントに求められるスキルを説明しましたが、更にそれらに加えてフリーコンサルの場合、自分で案件を獲得しなければならないため営業力・案件獲得能力も求められます。

コンサルティングファームに所属している場合は案件の獲得はマネージャー以上などの職位が高い人が行い、若手は会社に割り振られた案件に従事するというケースが多いと思います。
しかし、フリーコンサルとして働く場合は案件獲得から全て自分で行う必要があります。
どんなに素晴らしい能力があったとしても、クライアントに伝わらなくては案件の獲得はできません。
コンサルタントとしてのスキルに加えて、顧客へのヒアリングや提案資料作り、価格設定、プレゼンテーションと言った営業力がフリーコンサルには求められます。

詳しくは「フリーコンサルタントになるには?必要なスキル・案件の探し方」の記事をご覧ください。

フリーコンサルとして必要なマインドセット

フリーコンサルタントに求められる素養の3つめは、マインドセットです。

フリーコンサルの大きなメリットとして収入の高さや自由度の高さが挙げられますが、それに見合うアウトプットが求められることを認識しておくことも重要でしょう。
フリーコンサルの場合会社という後ろ盾を持たないため、社会的信用が殆どなくなります。
社会的信用のなさはクレジットカードの作成や賃貸契約の難しさなどにも現れますが、その状態でクライアントに信頼してもらうためには、ファーム所属のコンサルタント以上に実績が必要です。

フリーコンサルの場合の自由度の高さは、裏を返せばクライアント側からの自由度の高さにも繋がります。
フリーコンサルが柔軟に案件を選べる分、クライアントからしても簡単に人員の調整が可能です。
そのため、一般的なコンサルに求められる能力や案件獲得能力にも繋がりますが、常に案件が見つけられるような状態でいる必要があること、コンサルファーム所属の時以上の責任感が求められることを念頭においた方が良いでしょう。

フリーコンサルの向き不向き

前章ではフリーコンサルタントに求められる素養をご説明しましたが、どのような人がフリーコンサルに向いているのでしょうか。
この章ではマインドセット、スキルセット、求めるワークライフバランスなどの観点から、向いている人・向いていない人の具体的な例をご説明します。

フリーコンサルに向いている人

フリーコンサルに向いている人はどのような人なのでしょうか。

大前提としては、前章でご説明したフリーコンサルに必要な素養を持っている人にはなります。
更に、フリーコンサルのデメリットとしては前項で説明した責任の重さや営業の必要性があります。
そうしたデメリットを補うだけのメリットを感じられる人、収入や自由度の高さが自分の求める条件に近い人がフリーコンサルに向いている人と言えるでしょう。

フリーコンサルに向いている人の具体例

フリーコンサルに向いている人の具体例としては、独立・起業などを目指して自分の事業を行いつつフリーコンサルとして働きたい人、結婚や子育てなど人生の転機をきっかけにワークライフバランスを重視しながら働きたい人などが挙げられます。

前者の方は独立・起業をする場合にはすぐに事業からお金を得ることが難しいため、事業が軌道に乗るまでの資金を得るためにフリーコンサルとして働くという明確な目的意識を持っています。
また、自分で起業したわけではなくてもアーリーステージのベンチャーで働いており、コンサルティングファームに比べて落ちた年収を補うためにフリーコンサルとして働く場合もあります。

具体的には、運転資金確保や給料補填のために隙間時間を見つけて高単価な案件(戦略案件、PMO案件など)に稼働率50%~80%で入るというケースが多くなっています。
また稼働率だけではなく、MTG頻度が少なく休日などの時間を使って作業ができるような、戦略系の中でも調査案件などに従事するとより希望が叶えられやすくなります。
 
後者の方はコンサルティングファームではどうしても忙しくなってしまうので、プライベートの時間を確保するためや収入を上げるためにフリーコンサルとして独立しているケースなどがあります。

こうした方々の場合、100%の時間をフリーコンサルに使えるため多様な働き方が可能ですが、結婚や子育てなど人生の転機をきっかけにワークライフバランスを重視しながらフリーコンサルとして活躍されている人や将来的な挑戦のために稼働時間は長いながらもしっかりお金を稼いでいる方などが挙げられます。
こうした場合もフリーコンサルで働く目的意識が明確にあり、フリーコンサルの働き方がマッチしているため、向いていると言えます。

フリーコンサルに向いていない人


では反対に、フリーコンサルに向いていない人とはどのような人でしょうか。

大前提として一般的なコンサルスキルは必要ですが、それがあったとしても営業力・案件獲得能力に欠ける場合は、フリーコンサルに向いているとは言い難くなってしまいます。
フリーコンサルを目指しているけれどこうした営業などが苦手だと自覚している人は、自分のスキルや経験を上手くクライアントに伝えて案件を獲得する練習をした方が良いでしょう。

更に重要なのがマインドセットです。
前述のようにフリーコンサルは収入の多さや自由度の高さと引き換えに責任が求められるため、なぜフリーコンサルになりたいのかという目的意識がはっきりしており、自分の目指すライフスタイルにフリーコンサルが合っているという確信がないと難しいでしょう。

フリーコンサルに向いていない人の具体例

フリーコンサルに向いていない人とは、目的意識のない人やフリーコンサルの働き方に合わない人、具体的には現在はコンサルファームで働いており次のステップをまだ模索中の人、逆に事業会社で働きたいなどの明確な目的意識はあるがフリーコンサルの経験が必ずしも次のステップに活かせない人などが挙げられます。
 
前者の「次のステップが明確になっていないのに、収入の高さや自由度にひかれてフリーコンサルを目指す」場合は、そもそもなぜフリーコンサルになるかという目的意識もはっきりしなくなってしまいます。
そうした目的意識がないままフリーコンサルとして独立してしまうと、短期間ならば良いですが長期間にわたり案件を獲得し続けるということが難しくなるでしょう。
 
後者のパターンは目的意識は明確ではありますが、その目的を達成するために必ずしもフリーコンサルの経験がマッチしない可能性があります。
その場合は結局、「なぜフリーコンサルになるのか」という目的意識がぶれてしまうため、前者同様難しくなるでしょう。

詳しくは「フリーコンサル(独立)におけるメリット・デメリットを徹底解説!」の記事もご覧ください。

まとめ

これまでフリーランスのコンサルタントに求められる素養、向き不向きなどをご紹介してきました。
繰り返しになりますが、フリーコンサルに向いている人は一般的なコンサルタントとしてのスキルに加えて、案件獲得能力を持ち目的意識がはっきりしている人です。
そして案件を獲得するために効果的なのが、エージェントの活用です。
Strategy Consultant Bank(SCB)はフリーコンサルが初めての人にも寄り添ったフォローを行っているので、安心して比較的簡単に案件を見つけることができます。

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