- 1. 外資系コンサルティングファーム「MBB」とは?各ファームの特徴や年収について
- 1.1 マッキンゼー・アンド・カンパニー
- 1.2 ボストンコンサルティンググループ(BCG)
- 1.3 ベイン・アンド・カンパニー
- 2. 外資系コンサルの「Big4」と「MBB」の違い
- 3. 外資系コンサル出身者に多いセカンドキャリアとは
- 3.1 大手企業への転職
- 3.2 スタートアップ企業への参画・起業
- 3.3 フリーランスのコンサルタントとして独立
- 4. まとめ
外資系コンサルティングファームの「MBB」とは、戦略系コンサルティングファームのTOP3を総称した言葉です。どのファームもグローバル企業であり、現役コンサルタントやコンサル志望者で知らない人はいないでしょう。
この記事では外資系コンサルティングファームのMBBについて、各ファームの特徴やセカンドキャリアを解説します。
外資系コンサルティングファーム「MBB」とは?各ファームの特徴や年収について
外資系コンサルティングファームのMBBとは、以下3つのファームの頭文字を取っています。
- マッキンゼー・アンド・カンパニー(M)
- ボストンコンサルティンググループ(B)
- ベイン・アンド・カンパニー(B)
それぞれのファームについて、特徴や社風、年収を紹介します。
マッキンゼー・アンド・カンパニー
マッキンゼー・アンド・カンパニーは、言わずと知れた超大手戦略コンサルティングファームです。
経営学教授であるマッキンゼー氏らが1926年にシカゴで創立したファームで、科学的かつ論理的な問題解決の方法論を世界で初めて確立したことで知られています。
世界65か国以上、130を超える拠点を持っており、日本では六本木に東京オフィス、大阪梅田に関西オフィスを構えています。
グローバル化を目指しているマッキンゼーでは、英語力が重視されている点が大きな特徴です。入社時まではある程度の英語力で通るケースもありますが、入社の段階で英語レベルをチェックされ、基準に満たない場合は入社ができない可能性さえあります。
グローバル企業として海外アサインの機会も多く、海外で働いてみたい方には大変向いているファームです。
マッキンゼーは戦略系ファームとして有名ですが、昨今では「マッキンゼー・デジタル」としてITに特化した案件にも積極的に取り組んでいます。
“突き抜けた個性”を求められるマッキンゼーでは、トップファームという自負からプライドの高い人が多いといわれています。しかし上司が部下の相談に乗ったりアドバイスしたりといったこともあり、助け合う社風もあります。
マッキンゼーは外資ならではの年収の高さも特徴で、3年目以降のアソシエイトになれば、20代でも年収が1,000万円を超えることも珍しくありません。
ボストンコンサルティンググループ(BCG)
ボストンコンサルティングファームグループ(BCG)は、経営・戦略に特化しています。1963年にボストンで創立されたファームで、拠点は50以上、社員は2万人を超える超大手ファームの1つです。
日本では1996年に日本橋に東京オフィスを構え、2003年には名古屋オフィス、2020年に大阪・京都オフィス、2022年には福岡オフィスと着々と拠点を増やしています。
最近ではマッキンゼーと同じくデジタル分野にも積極的で、幅広いジャンルに関わりたい人に向いているファームです。
BCGはパーパス(存在意義)の1つとして「すばらしいインパクトの火付け役となる」を掲げており、クライアントと緊密に関わり、単独では生み出せない成果を狙うのが特徴です。
年収平均は1,900万円と高く、シニアアソシエイトになれば年収1,000万円を超えます。社風は落ち着いており真面目な人が多く、休日にも勉強などで自主的にオフィスに出る人も少なくありません。
人間関係を気にする面もあり、外資特有の個人主義な雰囲気が苦手な人にも向いているファームです。
ベイン・アンド・カンパニー
ベイン・アンド・カンパニーは、ビル・ベインら4名のコンサルタントたちが、ボストンコンサルティンググループから独立する形で1973年に創立しました。2024年時点で世界40か国65都市のネットワークを展開する大手経営コンサルティングファームで、日本では東京港区にオフィスを構えています。
ベインの特徴といえば、徹底的な成果主義です。創設者のビル・ベインはクライアントの結果の実現にフォーカスしており、今なおその方針は変わっていません。「True North」の精神は有名で、「常にクライアント、社員、コミュニティに対して正しいことを行う」という心情を掲げています。
外資系なので海外オフィスの連携も多く、海外出張への制度も充実しています。東京でもグローバルなメンバーが多く働いており、世界のさまざまな人とビジネスをしたい方におすすめです。
結果主義という厳しい面はあるものの、「True North」の精神に則ったワン・チーム精神を大事にしており、お互いを支え合う文化があります。Open Workの「新卒入社して良かった会社ランキング」で1位を獲得したこともあり、若いビジネスパーソンにもおすすめです。
年収平均もマッキンゼーやBCGと同水準であり、20代後半~30代前半には年収1,000万円を超える人も珍しくありません。
外資系コンサルの「Big4」と「MBB」の違い
外資系コンサルティングファームの有名どころとして、MBBやBig4が挙げられます。
MBB
- マッキンゼー・アンド・カンパニー
- ボストンコンサルティンググループ
- ベイン・アンド・カンパニー
Big4
- デロイト トーマツ コンサルティング
- PwCコンサルティング
- EYストラテジー・アンド・コンサルティング
- KPMGコンサルティング
上記7ファームはどれも外資系コンサルティングファームですが、MBBは戦略コンサルティング・Big4は総合コンサルティングとして分野が違います。
戦略コンサルタントは、企業の経営層を対象として企業が抱える課題解決がメインです。新規事業や全社戦略立案など、文字通り戦略に特化しています。
一方で総合コンサルティングはオペレーションの改善や組織改編なども取り扱っており、クライアントは経営層だけでなく一般社員も含みます。戦略もカバーしていますが、実行支援やシステム導入・業務改善など総合的なサポートが総合コンサルティングの領域です。
総合コンサルティングファームのBig4については、外資コンサル Big4とは?各ファームの特徴や年収・セカンドキャリアを解説 で解説しておりますのでぜひご参照ください
外資系コンサル出身者に多いセカンドキャリアとは
MBBなどの外資系コンサルティングファームでは「Up or Out(昇進するか去るか)」という言葉が有名で、勤続年数が短いことで知られています。
外資系コンサルでは上昇志向の強い人が集まっており、大手ファームにとどまらず「もっと成長したい」と前向きな転職を選ぶ人も多いのです。
外資系コンサルティングファーム出身者のセカンドキャリアとしては、以下の3つが人気です。
- 大手企業への転職
- スタートアップ企業への参画・起業
- フリーランスのコンサルタントとして独立
それぞれについて、順番に解説します。
大手企業への転職
MBBのような最大手の外資系ファームでは、クライアントは大企業ばかりです。そのため、MBBのコンサルタント時代にクライアントとして関わった大手企業からスカウトがかかり転職するというケースもあります。
元外資系コンサルタントは、その経歴やコンサルティング業務で培った論理的思考能力や課題解決能力が大きな強みです。この部分を評価され、「ぜひ弊社へ」とヘッドハンティングされる形でセカンドキャリアへ進む人も多いものです。
スタートアップ企業への参画・起業
外資系コンサルタントに多い「もっと挑戦したい」という成長志向から、新進気鋭のスタートアップ企業に転職するケースも多いものです。MBBほどの大手外資系コンサル出身なら、20~30代でも役員や経営層で転職する人は珍しくありません。
自分のビジネスややりたいことを追求するために、外資系コンサルタントで培った人脈やノウハウでスタートアップ企業を立ち上げる人もいます。
フリーランスのコンサルタントとして独立
「もっと自分の力で挑戦したい」「自分らしくコンサルティングを提供したい」という人は、セカンドキャリアとしてフリーランスのコンサルタントに転身という道もあります。MBB出身であればその経歴は高く評価され、国内外問わずさまざまな案件へ挑戦できるでしょう。
フリーランスになれば、案件獲得から自分ひとりで動かなければなりません。外資系コンサルタント時代の人脈を活用する人もいますし、今ではオンラインで案件紹介サービスを受けることもできます。
フリーランスとして独立すれば、働き方や案件・関わるクライアントも自分で選ぶことができ、制限を受けることがありません。リモートワークを導入している案件もあり、より自由に働くことができます。
Strategy Consultant Bank(SCB)では、MBBのような有名コンサルティングファーム出身者ならより高単価の非公開案件をご紹介することも可能です。
まとめ
外資系コンサルファームのMBBについて、各ファームの特徴やセカンドキャリアについて解説しました。
MBBのような超大手の戦略系コンサルティングファームは、数あるファームの中でも高い年収が特徴です。しかし求められる水準も高く、入社も簡単ではありません。その分高い壁を越えて入社できれば、自分のキャリアを存分に高めることができるでしょう。
外資系コンサルタントとしての経験があれば、その後のセカンドキャリアにも大きく影響します。コンサルティング時代の経験を活かし、大手企業への転職や独立といったセカンドキャリアが人気です。
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