- 1. フリーコンサルタントとは
- 2. フリーコンサルタントの市場規模
- 3. 稼働率別フリーコンサルタントの市場規模
- 3.1 専業フリーコンサルの人の例
- 3.2 100%稼働の場合
- 3.3 兼業フリーコンサルの例
- 3.4 40-60%稼働の場合
- 4. まとめ
コンサルティングの需要が様々な分野で高まり続けている現在、フリーランスのコンサルタント(フリーコンサル)として活躍するプロフェッショナルが増加しています。
フリーランスのコンサルタントとして独立したいと考えていても、具体的な市場規模や案件内容など分からない人も多いかもしれません。
この記事ではフリーコンサルの市場規模や具体的な案件内容をご紹介します。
この記事を読んで、あなたもフリーコンサルとしての一歩を踏み出しましょう。
フリーコンサルタントとは
フリーコンサルタントとは、コンサルティングファーム等の組織に所属せず個人で独立してコンサルティング業を行うコンサルタントのことです。
これまで培った専門的な知識や経験・スキルを活かしてクライアントに対してアドバイスや改善業務を行います。
個人事業主という形態をとる人が多いですが、法人名義で活動する場合もあり、業務委託契約を締結してクライアントを支援します。
コンサルティングファーム等に所属しているコンサルタントとは異なり、仕事の報酬や働く場所などを自分で決めることができます。

フリーコンサルタントの市場規模
先述したようにフリーコンサルの市場規模は拡大しています。
ランサーズ株式会社が2021年11月12日に発表した、「新・フリーランス実態調査 2021-2022年版」によれば、2021年10月時点でフリーランス人口は約1577万人、経済規模は約23.8兆円となっています。
調査を開始した2015年と比較すると、フリーランス人口が約640万人、経済規模は約9.2兆円増加しています。
特に2021年1月にフリーランス人口・経済規模共に大きく増加し、「コロナ禍でフリーランス市場が大きく拡大したことが分かる」(ランサーズ)とのことです。
フリーランスの中でもフリーコンサルの具体的な市場規模に関しては情報が少なく、試算は困難ですが、コンサルティング業界全体として需要が伸びているため、市場規模は拡大しています。
ITコンサルタントはITニーズの高まりと相反するIT人材の減少により需要が高まっています。
また、変化の激しい時代に対応するためデジタルトランスフォーメーションや新規事業創出といった需要が広がっており、戦略コンサルティングファームでの戦略/企画経験や、実際に事業立ち上げの経験がある人材へのニーズが高まっています。
フリーコンサルを雇う企業側ニーズについて詳しくは「外部コンサルタントを雇う企業側のメリット」をご覧ください。
稼働率別フリーコンサルタントの市場規模

先ほど、フリーコンサルにはフリーコンサル一本で働いている専業フリーコンサルと、他の仕事と並行しつつフリーコンサルでも働いている兼業フリーコンサルがいると述べました。
本項では具体的に専業・兼業のフリーコンサルの市場規模についてご説明します。
専業フリーコンサルの人の例
フリーコンサルの中には、フリーコンサル一本で活躍している人も数多くいます。
コンサルティングファームで働くよりも、自分の働きたい仕事量、時間に応じて柔軟に働けること、また、高い報酬水準が見込めるといった理由からフリーコンサル一本で独立しているケースが多いです。
このような方々の場合、100%の時間をフリーコンサルに使えるため多様な働き方が可能です。
弊社所属のコンサルタントの方でも、結婚や子育てなど人生の転機をきっかけにワークライフバランスを重視しながらフリーコンサルとして活躍されている人や、将来的な挑戦のために稼働時間は長いながらもしっかりお金を稼いでいる方などがいます。
100%稼働の場合
基本的に稼働率が100%の専業のフリーコンサル場合は、1日の稼働時間(基本8時間)全てをその案件に割くことをフリーコンサルも了承していることが前提になります。
そのため、働き方もその案件に付きっ切りにで、基本的にはミーティングや作業に主体的に関わっていくことが求められます。
フリーコンサルの中にはフリーコンサルとして働くのとは別に、自分で会社を起業したり、複数の案件を掛け持ちしたりする人もいますが、そのようなことは基本的に認められず、少なくとも平日は参画している案件に100%コミットすることが必須となります。
100%コミットが求められる案件の例としては、IT系の案件など大規模案件のPMOロールや、戦略系など比較的小規模だが短期間・少人数での遂行を求められる案件などが挙げられます。
そして求められるロールとしては、プロジェクト全体のモジュール設計・タスクの設計とメンバーとの調整・管理やミーティングのファシリテーション、プロジェクト管理などプロジェクト推進のためのタスクなどになります。
特にIT系の案件などは規模も大きく、必要になる人数も多いため自然と案件数も多くなります。
また、案件によりますが常駐などを求められる可能性も高くなります。
そのため、もちろん保有しているスキルや経験にもよりますが、100%稼働できるフリーコンサルタントの数に比べて案件数が多いため、比較的案件獲得の難易度は低いです。
案件数としては100%稼働の案件が全体の5割程度を占めているのに比べ、専業のフリーコンサルは、全体のフリーコンサルの中の3-4割程度のイメージです。
報酬が高いため期待されるパフォーマンスも当然高くなりますが、その期待値を満たすパフォーマンスを安定して出すことができれば、長期的に継続して案件を獲得し続けることも可能です。
兼業フリーコンサルの例
フリーコンサルとして働いている人の中には、独立・起業などを目指して自分の事業を行いつつ、フリーコンサルとして働いている人も多くいます。
また、自分で起業したわけではなくても、アーリーステージのベンチャーで働いており、コンサルティングファーム在籍時に比べて低下した年収を補うためにフリーコンサルとして働く場合もあります。
このような場合、本業が多忙でリズムが安定しないことが多いため、そうした条件に合う案件を探す必要があります。
具体的には、運転資金確保や給料補填のために、隙間時間を見つけて高単価な案件(調査・分析、PMO案件など)に稼働率40%~60%程度で入るというケースが多くなっています。
また稼働率だけではなく、MTG頻度が少ない場合には休日などの時間を使って作業ができるような、市場調査系の案件が希望にフィットする可能性が高いです。
100%をコンサルタントとして働くのではなく、稼働率を調整可能なのもフリーコンサルの大きなメリットの一つです。
40-60%稼働の場合
こうした比較的低稼働率の人の場合、毎日働きつつ1日の稼働時間を40-60%程度の3~5時間稼働に抑えるか、働く日数を1週間に2-3日稼働に抑えるかの2つの働き方が大きく分けてあります。
このような低稼働の場合の具体的な案件の例としては、戦略系の案件など案件が比較的小規模なため低稼働で賄える案件と、IT系の案件など大規模な案件の一部のタスクの遂行のために低稼働の人員が募集されている案件などが挙げられます。
1つ目の場合に求められる役割としては、稼働率100%の案件と求められる役割自体は変わらず、プロジェクト全体のモジュール設計・タスクの設計とメンバーとの調整・管理やミーティングのファシリテーション、プロジェクト管理などプロジェクト推進のためのタスクが必要となります。
2つ目の場合は、切り出されたタスクのマネジメント、作業設計、調査・分析、各種資料作成などになります。
いずれの場合も稼働率が低いため、別の自分の事業や他のフリーコンサルの案件との掛け持ちも可能になり、常にその案件に従事することを求められるわけではありません。
1日や週の中でフリーコンサルとして働く以外の時間は自分の好きなことに時間を使えます。
ただその分、どうしてもタスクが細切れである必要があります。雇う企業側としてはマネジメントのコストなども上がりますし、稼働率の低い人が必要なケースは多くはありません。
そのため、稼働率が低い案件の案件数は高稼働の案件と比較すると少ない場合が多いです。
反面、フリーコンサルタント側のニーズとしては、副業などで低稼働率の案件を希望する人の方が多くなっています。
案件数としては100%稼働の案件が全体の5割程度を占めているのと先述しましたが、残りの5割が100%稼働ではなくても良い案件に対して、兼業のフリーコンサルは、全体のフリーコンサルの中の6-7割程度となっています。
その結果、少ない案件に多くのフリーコンサルが応募するケースが多くなっているため、案件獲得の難易度が比較的高くなります。
ただ案件数は多くないと言っても、スキルや専門性を低稼働やスポットのフリーコンサルで補う案件もありますので、結局案件を獲得できるかどうかは保有しているスキルや経験に依存します。

まとめ
これまでフリーコンサルの市場規模をご紹介してきました。
繰り返しになりますが、フリーコンサルとして独立するためには案件を継続的に獲得し続けることが大切です。
そして案件を獲得するために効果的なのが、エージェントの活用です。
Strategy Consultant Bank(SCB)はフリーコンサルが初めての人にも寄り添ったフォローを行っています。
また、低稼働の案件は比較的少ないと記載しますが、SCBでは調査系・分析系の案件、短期間で実施する案件(インタビューまとめ、デスクトップリサーチ)などの案件を豊富に保有しています。
そのため、低稼働で兼業のフリーコンサルとしてスキルを活かしたい、スポットで活躍したいという方でも安心して比較的簡単に案件を見つけることができます。
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