フリーランスコンサルの成長可能性

コンサルティングの需要が様々な分野で高まり続けている現在、フリーランスのコンサルタント(フリーコンサル)として活躍するプロフェッショナルが増加しています。

フリーランスのコンサルタントとして独立したいと考えていても、成長可能性など分からない人も多いかもしれません。
この記事ではフリーコンサルの成長可能性をフリーコンサルに求められるスキルやコンサルタントの成長要因、フリーコンサルの種類(兼業・専業)に分けてご紹介します。

この記事を読んで、あなたもフリーコンサルとしての一歩を踏み出しましょう。

フリーコンサルとは

フリーコンサルタントとは、コンサルティングファーム等の組織に所属せず個人で独立してコンサルティング業を行うコンサルタントのことです。これまで培った専門的な知識や経験・スキルを活かしてクライアントに対してアドバイスや改善業務を行います。

個人事業主という形態をとる人が多いですが、法人名義で活動する場合もあり、業務委託契約を締結してクライアントを支援します。
コンサルティングファーム等に所属しているコンサルタントとは異なり、仕事の報酬や働く場所などを自分で決めることができます。
この記事ではフリーコンサルの成長可能性をフリーコンサルに求められるスキルやコンサルタントの成長要因、フリーコンサルの種類(兼業・専業)に分けてご紹介します。

フリーコンサルタントに求められるもの

フリーコンサルとして働くために必要なスキルは案件獲得能力、コアコンサルスキル、3年以上の実務経験の3つあります。
まずフリーコンサルとして働くために大事なのが、営業力です。コンサルティングファームに所属している場合は案件の獲得はマネージャー以上などの職位が高い人が行い、若手は会社に割り振られた案件に従事するというケースが多いと思います。
しかし、フリーコンサルとして働く場合は案件獲得から全て自分で行う必要があります。

どんなに素晴らしい能力があったとしても、クライアントに伝わらなくては案件の獲得はできません。コンサルタントとしてのスキルに加えて、顧客へのヒアリングや提案資料作り、価格設定、プレゼンテーションと言った営業力がフリーコンサルには求められます。
もちろん忘れてはいけないのがコンサルタントとして基本的なコアコンサルスキルです。コンサルティングファーム所属のコンサルタントと同等の専門知識とコアコンサルスキルが求められます。
こちらについての詳細は「優秀なコンサルが身に付けているスキルとは?」をご覧ください。

また、フリーコンサルタントの場合会社という後ろ盾を持たないため、クライアントに信頼してもらうためには実績が必要です。
目安としては最低3年以上の実務経験があれば、ある程度は外部にも通用する経験が得られるでしょう。
フリーコンサルとして案件を獲得するために、実務経験を積んでおきましょう。

期待値

では、フリーコンサルへの期待値はどのようになっているのでしょうか。
そもそもクライアント企業がコンサルティングファームではなくフリーランスのコンサルタントを利用する大きな理由の一つとしては、コストパフォーマンスの高さがあります。
コンサルティングファームは当然ながら企業として採用・人材育成・福利厚生などに多額のコストをかけているため、コンサルタントに対して払う給料に比べて大幅に高い金額をクライアントに対して請求しています。
時給換算で1.5-2倍ほどの金額を請求しているケースも多いです。

フリーのコンサルタントを利用する場合、コンサルティングファームがコンサルタントに払っている額と同等ほどの額で依頼することができるため、同じコンサルタントを単純計算で1/2-2/3ほどの金額で雇うことができるため、大きなコスト削減となります。

逆に言うと、クライアント側からのフリーコンサルへの期待値としては即戦力として案件で活躍することとなります。フリーコンサル側としてはコンサルティングファームで働くコンサルタントと違って育成コストを請求することができないということは、すでに育成された即戦力を求められているということであり、そのためフリーコンサルはそれ相応の高い金額を報酬として受け取ることができます。
クライアントとしてはフリーコンサルをコストかけて育成するならコンサルティングファームに頼むことと同じため、フリーコンサルを育成することは基本的に期待できないでしょう。

コンサルタントの成長要因

前項ではフリーコンサルは即戦力として活躍することを期待されるため、育成されることは期待できないとご説明しました。では、フリーコンサルは成長することはできないのでしょうか。
フリーコンサルの成長可能性を考えるため、コンサルタントの成長要因をプロジェクトでの経験、上司からの指導・育成、トレーニングなどの育成環境の3つに分けてご説明します。

プロジェクトでの経験

コンサルタントの成長要因の一つ目としては、プロジェクトでの経験が挙げられます。
プロジェクトでの経験として特に得られるものは専門知識となります。ここで言う専門知識とは金融・ヘルスケア・公共・製造・通信などプロジェクトの業界軸の知識と、IT・マーケティング・戦略・新規事業・M&A・営業・広報などのソリューション軸の知識の2種類となります。

プロジェクトにコンサルタントとして参画することでこうした知識は自ずと得られるでしょう。

トレーニングなど育成環境

前述のような専門知識を持つコンサルタントを育成するために、コンサルティングファームでは多種多様なトレーニング環境を整備しているケースが多くなっています。

例えば経営革新に取り組む会社の増加に伴い増加している、AIやRPAなどのプロジェクト。案件数の多い経営コンサルティングや戦略コンサルティングでもこうしたプロジェクトが急増しています。
このような新しい分野の場合、専門知識を持った詳しい人材をクライアント社内で有している企業は極々一部となっており、コンサルティングファームへ頼むニーズが高くなっています。そのためコンサルティングファームとしてはそうした専門性を持つコンサルタントを社内で育成するために、各種トレーニング環境を用意しています。
特に外資のコンサルティングファームの場合、グローバル規模でこうした環境が整備されていることも多くなっています。

こうしたトレーニングなどの育成環境もコンサルタントの成長要因の一つとして挙げられますが、コンサルティングファームに所属していないフリーコンサルには持てないものとなります。

上司からの指導・育成

コンサルタントの成長要因の3つ目として挙げられるのが、上司からの指導・育成です。コンサルタントに求められるスキルとしては前述の専門知識の他に、ソフトスキルがあります。コンサルタントに必要なソフトスキルとしては論理的思考力・リサーチ能力・分析能力・抽象化力・具体化力の5つなどがあげられます。更にハードスキルとして、専門知識の他に資料作成能力・プロジェクトマネジメント能力なども求められます。
コンサルタントに求められるスキルについて詳しくは「優秀なコンサルが身に付けているスキルとは?自分はフリーコンサルタントになれる?」の記事をご覧下さい。

こうしたスキルはただ案件に参加しているだけで一朝一夕に身につくものではなく、コンサルタントが一生懸命アウトプットを出すために働くことはもちろん、そうして出したアウトプットに対して上司から粘り強く指導を受けて培われるものです。
ただ、前述のようにフリーコンサルを利用する企業は育成コストをかけずに即戦力を期待して採用しているため、フリーコンサル側としては上司からの丁寧な指導や育成を期待することはできません。
先述のようなソフトスキル・ハードスキルは身につけた上で即戦力として活躍することを期待されていることを念頭に置く必要があるでしょう。

フリーコンサルタントの種類

前項ではフリーコンサルでの成長可能性について、プロジェクトでの経験は積めるものの育成環境や上司からの指導については期待できないとご説明しました。
では、フリーコンサルでは成長の可能性はごく少ないのでしょうか。

フリーコンサルと一口に言っても種類によって異なるため、この項ではフリーコンサルタントの種類別にご説明します。

専業フリーコンサル

フリーコンサルの中には、フリーコンサル一本で活躍している人も数多くいます。コンサルティングファームで働くよりも、自分の働きたい仕事量、時間に応じて柔軟に働けること、また、高い報酬水準が見込めるといった理由からフリーコンサル一本で独立しているケースが多いです。

基本的に専業の場合は、1日の稼働時間(基本8時間)全てをその案件に割くことをフリーコンサルも了承していることが前提になります。

働き方もその案件に付きっ切りにで、基本的にはミーティングや作業に主体的に関わっていくことが求められます。
そのため、働き方としてはファーム時代と殆ど変わらず、「コンサルタント」という職種も変わらないため、違いは会社に所属しているか否かになります。

そのため、プロジェクト内での関わりも深くなるため、指導や育成を受けにくいとは言えある程度は研鑽を積むことも可能ですし、プロジェクト経験なども積めるため比較的成長可能性は大きくなります。

兼業フリーコンサル

フリーコンサルとして働いている人の中には、独立・起業などを目指して自分の事業を行いつつ、フリーコンサルとして働いている人も多くいます。

また、自分で起業したわけではなくても、アーリーステージのベンチャーで働いており、コンサルティングファーム在籍時に比べて低下した年収を補うためにフリーコンサルとして働く場合もあります。
このような場合、本業が多忙でリズムが安定しないことが多いため、そうした条件に合う案件を探す必要があります。

具体的には、運転資金確保や給料補填のために、隙間時間を見つけて高単価な案件(調査・分析、PMO案件など)に稼働率40%~60%程度で入るというケースが多くなっています。

また稼働率だけではなく、MTG頻度が少ない場合には休日などの時間を使って作業ができるような、市場調査系の案件が希望にフィットする可能性が高いです。
こうした兼業の場合、どうしてもタスクが細切れになり参画時間も短くなるので積める経験も少なくなるため、コンサルタントとしての成長可能性は高くないでしょう。

まとめ

これまでフリーコンサルでの成長可能性をご説明してきました。
とはいえ、本稿で説明したものはあくまでも一般論になるので、成長できるか否かは案件ごとに異なり、自分の目的に合った案件を獲得することが大切です。

そして案件を獲得するために効果的なのが、エージェントの活用です。
Strategy Consultant Bank(SCB)はフリーコンサルが初めての人にも寄り添ったフォローを行っているので、安心して比較的簡単に案件を見つけることができます。
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